メッゲライ・トキワ@関
先日助六について書いた時にも触れたが、前々からせんべい屋の若旦那や泉さんに勧められていたこの店の白カビサラミにやっとありつく事が出来た。いつも岐阜で彼らに会っても、『関に行くならトキワミートには絶対行け』とは力説されるのだが、肝心の場所等詳しい事は教えてくれないのでw、先日訪れた助六さんで、会計を済ます時に場所を聞いてみた。まだ二度目の訪問にも関わらず、他の飲食店の事を聞いてしまって失礼かとは思ったが、『泉さんに行ってこいと言われたので…』と言い訳がましく(ニンゲンが小さい)聞くと、『ああ、善ちゃんに聞いたんだ。あそこは美味しいよ』と、気持ちよく教えて下さった。勿論親しい間柄なのだろうが、それ以上に本物の美味の求道者として、お互い認め合い尊敬しあってる事が伝わって来た。これから訪れる事になるトキワさんとの短い挨拶でもそれは感じられ、地産地消を志して頑張っている同士としての素敵な関係を垣間みる事が出来て心穏やかになった。それは勿論、『地方で頑張ってて微笑ましい』なんてゆるい感情ではない。彼ら(せんべい屋含む)の作りだす味わいは、少なくとも俺のグルメ経験値と照らし合わせても、『岐阜県内では』なんて枕詞が必要ない、全国的にも有数のレベル高い美味なのだ。口調は穏やかで朴訥とした雰囲気の挨拶だが、そこには一種の凄みすら感じられるのだ。それは何より、俺個人の彼らに対する尊敬の念に他ならない。
さてこのトキワさんの事である。勿論目当ては白カビサラミなのだが、岐阜で白カビサラミというと真っ先に思い浮かぶのは、以前このblogでも取り上げた清見村のキュルノンチュエだろう。この時初めてお会いし、山岡さんから直接白カビサラミを購入したのだが、その味は以前出張先のフランスで食った時の感動をもう一度呼び起こすには充分なレベルの物であった。日本製の白カビサラミは、今の所トキワさんとキュルノンチュエさん(ともに岐阜)しか知らないので、どうしても比較せざるを得ないのだが…まぁとりあえず先に写真を見てもらおう。