松坂牛肉焼つる屋@渋谷
松坂牛肉焼つる屋。会社の後輩のHが、世田谷に出来た頃から贔屓にしていた店で、以前から話は嫌と言う程聞いていたのだが、どうも俺の好みとは少し違う気がしてなんとなく行くのを避けていた店である。というのも、話の印象から、なんとなく客を選ぶ敷居の高い店という先入観を持ってしまったからである。敷居が高いというのは、別に店主の人柄が悪いという話では全くない。この店、焼きのテクニックに異常なこだわりを持ち、ちゃんと店側で焼いてもらわないと本当の味が楽しめないのだが、一見がパッと入って『さぁ俺のテーブルに張り付いて終始焼け』と言ったって、そりゃ無理だろうという意味である。大体俺の方でもそんな無茶な頼みは気分が悪いのでしたくない。本来自分で焼くのが焼肉店だが、ここは『肉焼店』である(まぁどっちゃでもいいが)。ハナから、自分が焼いてちゃ本来のポテンシャルを引き出せないと分かっているのだから、飛び込みで行くのはナンセンスである。しかし、いい肉が入るたびに店主からメールが入る程の常連Hが連れて行ってくれるのなら話は別だ。終始テーブルに張り付かなくても、暇を見てはちゃんと焼いてくれるだろう。なかなか仕事の都合でタイミングが合わなかったのだが、このあいだ(つっても、タイ出張から帰った翌日に行ったので3ヶ月前の話だがw)やっとHの手引きで行く事が出来た。最近すっかり牛の脂に弱くなった(つっても常人よりは食うと思うが)俺の身体と、自ら競り落として厳選した松坂A5の霜降りとの相性はどうだろうか。