welcome!

  • ����p�X�^
  • �␻
  • �I�C���\�[�X
  • �g�}�g�\�[�X
  • �N���[���\�[�X
  • �o�^�[/�`�[�Y�\�[�X
  • �O���[���\�[�X
  • �ύ��݃\�[�X
  • �p�X�^�ȊO�̃s�A�b�g
  • �f��/�H��/�R����
  • �O����
  • �ē�/�z������
  • �C�^���A��/�t�����`
  • �a�H
  • ����
  • �a�����X
  • ��(����)
  • ��(�C�O)
  • ���̑��O�H/�R����
  • G_style
RSS2.0
Movable Type 3.2-ja-2

ふじおか@黒姫

fujioka_.jpg

 はてさて…この店について一体どう書いていいものか…。単純に「人生で一番衝撃的な蕎麦屋」とだけ書いて終わりにしたいところだが、それでは書いた事にならない。この戸惑いは様々な言葉に出来ない理由によるが、まず言える事は、ここまで蕎麦という素材を研ぎすましてしまうと、最早蕎麦と呼んでいいものかどうか分からなくなる、ということだw。勿論これ以上無い賞賛の意味で言っている。見た目、香り、腰、喉越し、歯応え、味、どれをとっても鮮烈過ぎて最早これまでの(決して多くない)経験値を総動員しても判別不能なくらい別の価値を持ってしまっている。何か科学的な方法や、もしかすると呪術めいた手法まで用いて強制的に純度を上げたのではないかと妄想してしまうくらい、『蕎麦過ぎて』頭がクラクラしてくる。仮にこれを蕎麦とした場合、これまで俺が食ってきた『蕎麦と呼ばれるもの』の9割以上は蕎麦ではない、ということになってしまう。少なく見積もってもそれくらいの差はあるのだ。
 もともと蕎麦食というのは、他の料理以上に求道者を虜にする何かがある食文化だと思うが、本当に極めてしまうと、その価値体系をも突き破って、そのテリトリーにいる人間には判別不能なものになってしまうのだという事が思い知らされる。したがって、この店を基準に今後の蕎麦食を楽しもうったってそうはいかない。今後この店を越える蕎麦を食べる事は叶わないだろうと思うと、「ああ、(少なくとも今)食うんじゃなかった…」という気持ちの方が強いのが正直な感想である。そうなのだ、蕎麦という料理を「突き詰めた」という意味において、この店以上の店は恐らく無い。それは食の満足度とは別の話だ。この店に心底尊敬と畏怖の念を抱くと同時に、全く、とんでもなく厄介な店に行ってしまったものだという気持ちが未だ心から離れない…。

 名前自体は、その評判も含めてもう随分前から知っていた。しかしこれまで行く事が無かったのは、勿論その悪過ぎる立地や、完全予約制で昼の一回転のみ、という食う以前のハードルの高さもあるが、美味こそ何よりも優先される俺にとっては、それ程大きな障害にはならない。恐らく上記のような事態を予見した俺の第六感が拒否していたのだろう。この店は危険だとw。そしてそのアラートが示す危険度は全く正確であったと。これより先の文章はなるべく完結に記すよう心がける。そこには『この感動は、俺の筆力で書いてもどうせ伝わらない』という諦観がある事はあらかじめ正直に記しておく。

more "ふじおか@黒姫" »

Permalink | ▲top

とり料理瀬戸@市原

seto_.jpg


 長かった。やっとここまでたどり着いた…。行ったのは2008年の9月23日で、これを書いてるのが2009年2月22日だから丁度5ヶ月前の話になるが、すっかりアップが遅れがちになってしまったここ最近でこれだけ書くのが楽なエントリーも無い。何故ならその記憶は今でも舌、目、鼻、耳にハッキリと残っているから。それくらい、たった一食の食体験として印象的なひとときだった。

 名前自体は結構前から耳にしていた(dancyuか何かで見たんだっけな)。京都出身の友人も家族で贔屓にしていたという。しかし、さして強い興味も涌かずにこれまで行かずに過ごして来てしまった自分の嗅覚もまだまだ甘い。なんでもっと早く来なかったんだろうか。これ見よがしに金のかかったネームバリューのある食材も出なければ、これ見よがしなテクニックも仕掛けも無い。シチュエーションはありふれた長閑な京都の山奥の農家の離れだ。にも関わらずこれだけの感動をもたらすのは、月並みだが一言で言えば正直さだろう。供される料理は店名そのままの極めてシンプルな鶏料理のコースなのだが、そこに出される素材は、鶏は勿論野菜もこの一軒のこじんまりとした農家でおばあ自らが育てたものだ。そして上の写真にもあるが、野菜を作ってる畑も鳥小屋も自らの案内で包み隠さず見せてくれる。鶏は予約時間から逆算して捌き、一切冷蔵庫には入れない事や、野菜を育てる肥料は鶏の生んだ卵の殻などを使って作った堆肥である事など、その料理が生み出される環境やプロセスまで丁寧に解説してくれる。そこには新しさも独創性も無いが、ゆりかごの中のような安心感と、○○(←各自して欲しい人の名前を入れて下さい)の膝枕のごとく身も心も任せたくなる信頼感がある。あらゆる点において何も疑いを持たずに済むという至極当たり前の事が、外食にとってこんなに感動を生む要素になるということに気付いてしまう事は、そんな現状を想えばある意味でとても悲しい事ではあるが、これを書いている今はただただこういう店が存在してくれている事に感謝する以外の感情は置いておく事にする。食事は勿論、この一軒の農家にいる時間の全てにおいて、間違いなく2008年最高の食体験の一つであった。

more "とり料理瀬戸@市原" »

Permalink | ▲top

要庵西富家@河原町

kanamean_2.jpg

 明石から始まったこの旅の最終日を迎える地に、大阪でも神戸でもなく京都を選んだのは、「今年で40才にもなったし、俺でももう流石にその資格はあるだろう。」という気持ちだった。とにかく一度、京の数寄屋造り老舗宿の「おもてなし」というものを満喫してみたかったのだ。

 この宿に泊まれる事になる一週間前、通常ならひと月前には全ての行程を決定しているところだが、仕事の忙しさにかまけてギリギリまで宿を決められずに、気付けば俵屋も柊屋もすでに満室、たまたま空きが出たということで、最後に電話をかけたこの要庵のみ予約する事が出来た。電話口に出たのは、序盤の会話だけで電話の向こうにいる姿が容易に想像つく程ご高齢のおばあちゃん。名前や住所等、思わず苦笑するほど何度も聞き直された。勿論その宿の事は信用していたものの、この一連のやり取りで「おいおい、大丈夫かよ…」と一抹の不安が生まれなかったわけではない。良くも悪くも「若い宿」との評判だったはずなのに、事前にこういう心配をさせられるとは思わなかった。

 道中、秀吉とねねが通った有馬の湯を堪能しつつ京都に入った時は、日もすっかり暮れていた。まだ紅葉には早い時期ではあるが、徐々に涼しくなりいい季節になっていた京都の賑わいは結構なものだ。車での移動は多少難儀した。宿の前に到着し、おかみさんを助手席に乗せ、宿が契約している駐車場に案内してもらってから歩いて宿に戻り、やっと玄関の引き戸を開けた。末栄堂の「堀川」(帰りに寄ってたまたま買ったら同じ香りだった)が香る玄関先の小上がりには、実にいい笑顔のおばあちゃんが頼りなげに出迎えてくれた。開口一番、「電話では耳が遠くて何度も聞き返してしまってご免なさいねぇ。でも、優しく根気よく教えてくれて、パスタマンさんの人柄にとても感動して嬉しかったわ。本当にありがとう」と言って、かすかに潤んだように見える目でじっとこちらを見ていた。宿でいきなりお礼を言われたのは初めての経験だったが、「おもてなしなんて、何も堅苦しく考えるものじゃなくて、一期一会の心のふれあいというだけよ」と言われているようで、なんともほっこりした気持ちになったのは言うまでもない。この瞬間、「京の老舗宿」という威厳に少なからず構えてしまっていた自分を恥じ、変な先入観は全てそこに置いて中に入る事が出来た。なるほど、やはりこの歳になって、資本主義的思考から離れて物事の価値を見出せるようになるまで、「京の老舗宿」をあえて体験してこなかったのはやはり正解だったと思う。

more "要庵西富家@河原町" »

Permalink | ▲top

ふなまち@明石

funamachi_.jpg


 寿司屋で明石の魚介を楽しんだ後は、おやつと称して二軒目訪問。やはり折角明石まで遠征して来て、本場の玉子焼を食う以上の選択肢は必要ない。本当は3軒くらいハシゴしたかった(同じく老舗の「今中」や、生蛸を使う事で有名な「みいさん」など他に行きたい店もあった)のだが、粉ものをハシゴする事の危険性wは十分理解しているので、まずはこの「ふなまち」一軒に留める事にした。
 関西の人には釈迦に説法であるが、明石の玉子焼は、当然東京で食えるたこ焼きまがいとも、大阪のたこ焼きとも違う。明らかに違うのは(玉子焼という)名前だがw、その名の通り生地における玉子率が違う。香ばしく焦げた表面と、中のトロッとした質感のコントラストが魅力なのは同じだが、カリッの香ばしい香りもトロンのコクも、小麦粉のそれではなく玉子が味わいのメインなので、あくまで動物性の旨味が強い。これをさっぱりと食わせるのがダシ汁だ。魚介系のあっさり仕立てのダシがある事で、食感、香り、味わい、全てが見事にバランスした「料理」となる。あくまでもおやつ扱いで臨んだふなまちだったが、今回その事があらためてちゃんと理解、いや、やはり関東人の悲しさというか、これまでちゃんと理解出来ていなかったのだということが理解出来た一食であった。

more "ふなまち@明石" »

Permalink | ▲top

希凛@明石

kirin.jpg

 さくらぐみでの夕食を済ませてすぐさま東へ車を走らせ姫路で一泊後、午前中には本ツアーのメイン目的の一つであった国宝姫路城(やはり素晴らしかった…)を舐るように散策、その後はそのまま明石まで車をすすめ、魚の棚商店街をかなりじっくり冷やかしつつランチへ。やはり明石と言えば新鮮な魚介、特に蛸を生で食いたいということで、商店街の中にある寿司屋「希凛」に突入。明石といえば、さくらぐみが真のナポリピッツァ協会認定店になった当時にピッツァを焼いていた女性が独立して営むチーロ(本家より上という声もある)があるが、今回は他に食いたい物(a.k.a.おやつ)もあったので断念。何故希凛を選んだかというのは特に明確な理由があるわけではない。明石には多くの寿司屋が存在するが、正直前情報が何も無いので、Webで目に留まった店に適当に電話して一番最初に予約がとれた店を選んだだけである。しかし、店が若いという事もあろうが、結論を先に言うと、粗も多分にあるものの基本的には庶民的な価格と接客で良い素材を、という姿勢が感じられて大変好感が持てたのでblogに書く事にした。なんだかんだいって旅行で訪れた港町の寿司屋はこういう気楽な店の方が良い。

more "希凛@明石" »

Permalink | ▲top

山茶林泉@岐阜

sazanrinsen_.jpg


 うーむ…ここはなんとも表現に困る店で、今年一番の「問題店」と言っていい店である。勿論、ここに紹介する以上悪い意味では決してない。山の麓の廃校跡に建てたという店舗もシチュエーションも、年期は感じないがなかなか風情があって素晴らしく、こういう環境で普通に基本に忠実な美味しい鰻が出てくれば、そのギャップにそれだけで既に価値があると言って良かったのかもしれない。しかし出てくる鰻はなんともアヴァンギャルド。何故鰻という食材にこういう処理を施すのか。鰻という食材が本来持つ価値を一旦全て解体して、あらためて店主の思い入れでもって再構築するかのようなこの店の手法は、単に金払って料理を楽しむだけの側としては手放しに賞賛するわけにはいかないのかもしれない。何故ならそれが鰻である必然性を見出すには相応の経験値や知識が必要となるであろうから。
 しかしここまでやるという心意気に、現時点で何らかの意義を見出すのは俺にとっては難しいけれど、良い意味で何か新しい発見の予感をひしひしと感じたというのもまた事実である。そういう点でこの店は問題店と言わざるを得ないし、良い悪いは別にして、鰻が好きなら一度行ってみた方がいいということは断言出来る。そしてそこに、俺とはまた違った何か意味を見出せる人がいれば是非教えて欲しいと強く思う。今回この店を紹介する最大の理由はそこにある。

more "山茶林泉@岐阜" »

Permalink | ▲top

かんたろう@浜松

kanarou.jpg


 7月に敢行した中部一周ツアーの幕開けに選んだ店。幸楽というとんかつの名店が存在するおかげで、俺にとっては浜松といえば「とんかつ>うなぎ」となりがちなのであるが、この店はまぁ別格と言っていいだろう。まぁ最近は持ち上げられ過ぎの感も無きにしもあらずだが、数が多い分がっかりする事も少なくない浜松のうなぎ店において、ここを選んでおけばまず間違いないといえる数少ない店の一つである事は確かだ。

 「関東風が美味いか、関西風が美味いか」という議論は良く見かけるが、それは単に手法、アプローチの違いであって、それが味のクォリティに直結する事は無い。俺がそれを問われれば、「どちらも、美味い店もあれば不味い店もある」という答えを出す以外ない。俺は東京出身の人間なので、馴染みがある味という意味では野田岩に代表されるふっくらとした蕩けるうなぎで、それがうなぎの食べ方として関西風のパリッとした焼き方に劣るとは思わないし、逆に本当にちゃんとした天然ものを使わなければ身痩せ感が先立ってその真価を堪能出来ないであろう関西風の焼き方が、しっとりと柔らかい(七難隠すとも言える)関東の食べ方に劣るわけもない。味噌ラーメンと塩ラーメンとどちらが美味いか、A型とO型どっちがいい人間かというような頭の悪い比較と一緒だ。このような浅はかさでうなぎに対峙すると、岐阜の茶山林泉(後日書く)のような問題店(良くも悪くも)に出くわすと対応不能になる恐れがある。むしろ手法によってここまで楽しみ方が多様になるという、うなぎという食材の持つ懐の深さを楽しむべきだろう。

 話がそれた。かんたろうの事だ。ここは私見によれば、関西風ではあるが関東の人間にも違和感無く(逆に言えば新鮮さもそれほど無い)食べられるような甘めの味つけ、ふっくら感を適度に残した食感を楽しめるので、双方の手法のいいとこ取りをしたような店というのが第一印象だ。そこには確固たるノウハウや信念を感じる。そういう意味では、手法によって様々な顔を見せるうな重という料理の全国的な基準とするにはもってこいの店だと思う。

more "かんたろう@浜松" »

Permalink | ▲top

山羊料理さかえ@竜宮通り

sakae.jpg

 ひかり食堂で、この旅のハイライトとも言える食体験を済ませた我々は、二日間お世話になったレンタカーを返しに再び那覇市内へと南下し、二度の往復でもうすっかり馴染み深くなった車中から流れる景色に、いよいよ旅の終わりを感じていた。おもろまちで車を返したら、あとは最後の晩餐を短時間で済ませて空港に向かうだけ。これまで以上の密度の旅の終末に向かって、虚脱感と充実感を交互に味わいながら、徒歩で最後の目的地に向かう。目指すは山羊料理の店、さかえだ。

 実はこの店、「山羊料理」の看板は名ばかりで、現在では基本的に山羊の扱いを止めているそうだ。理由は単純、仕込みや下処理が大変な重労働だから。おばあの年齢的な部分が大きいらしい。そこに手を抜かない事がこの店をこの店たらしめていたのだから、そこに手をかけられなくなった以上、止めざるを得ないのは理解出来る。だから、当初この店は我がツアーリストから外れていた。しかし沖縄に来た以上どうしても山羊が、それも最も定評のあるこの店の山羊を食いたい欲求は押さえられず、もう山羊を止めている事を承知で、沖縄に着いた初日に駄目もとでさかえに電話を入れてみた。すると、ツアー最終日だけは山羊をやれるという。またも食の神が舞い降りた瞬間だった。昼は既にひかり食堂に決まっていたので、フライト直前の16時頃に急遽予約を入れ、おやつと称して強引にツアーに組み込んだ。店に行ける事になった経緯からも、事前の期待度からも、本ツアーにとってこれ以上の締めくくりは無い。店の陰も見えない頃からワクワクが止まらない。あまりに行ける事が嬉しくて、最早味などどうでもいいだろう、という本末転倒な感情を抱きつつ、時間通りに店に到着。

more "山羊料理さかえ@竜宮通り" »

Permalink | Comments (2) | ▲top

ひかり食堂@浦添

hikari_shokudou.jpg

 いよいよ人生初の沖縄ツアーも残すところあと二食。名残惜しさもあるが、ここにきていくら時間が経っても腹が引っ込まない状況を鑑みるに、どうやらこの辺が潮時ということだ。にもかかわらず、本ツアーの中でも最もヘビーな二食を最後に持ってくるあたり、青いというか我が胃袋を過信しているというか、こういう事をするから、帰途につく頃には毎回明日のジョーの最終回のような状態になるのだ。しかし俺は、最近すっかり脂に弱くなったとはいえ、結局はヘビーな食い物が根本的に好きなのだ。そして好きなものは最後まで取っておくタイプなのだ。この性分は、例え歳をとってさらに食えなくなっても変わる事は無いだろう。

 さて、ラス前のランチに選んだのは、足てびち(つまり豚足の煮込み)で有名なひかり食堂である。ひかり食堂という店は本島にもいくつかあるらしいが、ここは創業40年になる浦添の店である。この店については多くを語らない。こざかしい説明など一切必要ない。先に言ってしまうがとにかく素晴らしいの一言である。豚という食材を愛してやまない俺にとって、豚料理における、ある方向性の一つの完成形であるといえる。沖縄に来たら何を置いても必ず訪れるべき店だと断言出来る。

more "ひかり食堂@浦添" »

Permalink | ▲top

農連市場〜第一牧志公設市場

nouren.jpg

 出だしは悪かったものの、最後はとても満たされた気持ちで終われた昨夜の…いや今朝の食事から数時間。今日は市場で朝飯を食おうということで、朝は少し早めに起きて、市民の台所から観光地として変化を遂げた第一牧志公設市場へ向かう…予定なのだがその前に、やはり市場本来のディープさもしっかり味わっておこうと思い、そこから徒歩でいける農連市場を先に歩いてみた。華やかな国際通りに面した公設市場とは違い、これが本来の島人の生活環境なんだろうなと思わせるイナタさがいい。GWだというのに人通りも少なくまるで過疎の町のような雰囲気。ここから10分も歩けば竹下通りのような場所があるのに…まさに光と陰という感じ。
 その農連市場、流石に朝8時では遅かったのが、そもそもこういうショボさが通常の状態なのか分からないが、買っていいものかどうか迷うほど怪しい見た目の食材ばかりで、いくら食に関してはチャレンジャーな俺でも流石に冷やかすだけに留めておいて、そそくさと本来の食事場所である観光市場に向かった。


makishi_ichiba_showcase2.jpg
makishi_ichiba_showcase.jpg

 ほどなく第一牧志公設市場に到着。肉や野菜、また外には服飾や雑貨などあらゆるものが取り揃えられているが、我々は脇目もふらず魚市場に直行。一階の仲買人から魚を買い、二階の食堂で調理してもらおうという、この旅でも最も観光らしい食事を楽しもうという寸法だ。観光地化した市場の食堂に、ハナから料理としての完成度は全く期待していないが、本土では見かけない珍しい魚をその場で調理してもらうというのはそれだけで楽しい。また、今回のツアーで最も食ってみたかったアバサー(ハリセンボン)を食す機会はここだけなので、余程下手な料理人でない限り楽しめるだろう。


makishi_ichiba_choice.jpg

 結構な数の店が並ぶ中で、金髪グラサンの、いかにも田舎のヤンキーな風情のにいちゃんがやたらと絡んでくるので、「どうせどこで買っても大して変わらないだろう」と高をくくり、一切任せることに。なにせ昨日の鶏がまだ多少残ってる段階での朝食である。余り選びすぎると後に響く。ヤシガニやらセミエビやら魅力的な食材も数多く売っていたが、今回選んだのはミーバイ、アサヒガニ、そしてメインのアバサーの3種。皮が剥がされたアバサーのあまりの可愛らしさに萌えた。ミーバイは半身を刺身、残りは焼いて、アサヒガニは味噌汁、そしてアバサーは当然唐揚げである。その旨を告げて、魚を運ぶあんちゃんの後ろについて二階へのエスカレーターに向かう。

more "農連市場〜第一牧志公設市場" »

Permalink | ▲top

鶏料理 奄美@国際通り
月桃庵@県庁前
新垣ぜんざい@本部町
きしもと食堂@本部町
苫屋@安里
てんtoてん@識名
仁亭@郡山
うろこいち@小名浜
やまに郷作@大津
手打ち蕎麦満志粉@ひたちなか
蔬菜坊@武蔵小山
助六@関
あじめどじょうのコース@河原町泉屋
遊食館・魚伊@興津
幸楽@浜松
川原町泉屋@岐阜
うな慎@舞阪
まさ吉@武蔵小山
'07 茨城縦断食い倒れツアー 〜最終回:三日目夕食〜
'07 茨城縦断食い倒れツアー 〜その8:三日目昼食〜
'07 茨城縦断食い倒れツアー 〜その7:三日目朝食〜
'07 茨城縦断食い倒れツアー 〜その6:二日目夕食〜
'07 茨城縦断食い倒れツアー 〜その5:二日目昼食(ダブルヘッダー)〜
'07 茨城縦断食い倒れツアー 〜その4:二日目朝食〜
'07 茨城縦断食い倒れツアー 〜その3:一日目夕食〜
あさくら@滝ノ水
時よし@小田原
'07『中部3県食い倒れ紀行』その6〜最終日の夕食
'07『中部3県食い倒れ紀行』その5〜3日目の昼食
'07『中部3県食い倒れ紀行』その2〜1日目の夕食
'07『中部3県食い倒れ紀行』その1〜1日目の昼食
美かさ@宮崎台
田なか@高津
庭つ鶏@五反田
たか嶋@沼津
魚河岸丸天@沼津
富士弁@川崎北部市場
洛中おうどん げた屋@水沢
山濤庵@あざみ野
天秀@川崎北部市場
吾妻橋やぶそば
福田屋@渋谷
魚豆根菜やまもと@恵比寿
綾@宮前平
『とんかつ北品川』のガイドライン
美濃忠のようかん&とらやの超限定わらびもち(非売品)
名古屋〜下島温泉〜養老ツアーその4 『下呂温泉合掌村〜民芸食事処山びこ』
名古屋〜下島温泉〜養老ツアーその2 『松寿庵』
名古屋〜下島温泉〜養老ツアーその1 『キッチンダイシン』
ゆるり@池尻大橋