深圳出張報告その2〜『飲茶編』
なんだかんだ忙しく間が開いてしまいました。もう先々週の事なのでだいぶ記憶が飛びかけてますが、なんとか思い出しながらレポートしたいと思います。こういう時ネットって便利ね。思い出すためにちょっと検索すればいくらでも情報が出てくる。場合によっては現地で得るより多くを知る事が出来たりする。時々『じゃぁ行かなくていいやん』と思う事もありますがw、知識は所詮知識。このレポートも写真も、いくら頑張って書いたって現地で味わった感動にはほど遠いのですな。当たり前ですが。
さて第二弾は飲茶。これについてはウンチクは必要ないと思うので多くは語らないが、中国人は夕飯が早く、午後5時くらいには食べてしまうらしい。そしたがって夜おなかが減る。そうすると飲茶の店に家族で繰り出して夜遅くまで飲茶をする。まぁ中国人全員がそうだというわけではないだろうが、今回訪れた店では、夜の11時過ぎても小さな子供が家族とともに大騒ぎしながら点心をパクついていた。皆俺(の頭)を指差して目をキラキラさせてやがるw。この辺(深圳でも結構ハズレの方)は深圳でも危ない地域だと聞いたが、結構安全なのか?
今回も注文はアテンダー任せ。何せメニューが無いので頼みようがない。どう注文するのかと思ったら、球場の売り子のようにワゴンを押してグルグル回ってる店員に話しかけて『それくれ』っつって受け取るのだ。言葉がまるでわからん俺は、中身見るまで何か不明なものを注文する事は出来ない。したがって自分好みのものをピックアップするためにも、とにかくこの店の全てのメニューを食い尽くすつもりで食いまくったw。
最初に並んだのは日本でもおなじみのものばかり。特にコメントする事も無いかなw。明らかに日本のものとレベルが違うということはなかった。ただ異様に安いけど。ちまきなんかはむしろ日本の方が美味いね。これは米の差だと思う。『日本の米は美味い』と、通訳をやってくれてた現地の人間も言っていたし。
これもまぁそこそこの飲茶の店@日本に行けば出てくるよね。ターメリックで色づけしてある皮が逆に少しキモいのだがw、海老味噌も使っているようで少しクセがあるものの、かなり濃厚なエビの風味で美味。
ここでもやはり出てくる鴨の手。今回はチリソースで煮込んであってトロトロ。この部位はやはりどうやっても美味いなぁ。日本でも普通に出せばいいのに。
揚げて煮込んだ豚の骨付き肉。あっさり塩味で少し唐辛子が効いてる。コリアンダーの香りもするので、中華版アーリオ・オーリオだね。これも旨し。
おなじみクラゲ。見た目からはあまり伝わらないが、この前駒沢で食ったクラゲの頭のようにフワフワ柔らかくて独特の食感。さっきの手とか、こういう何気ない一皿に日本の『本格』中華屋との差を感じる。
きゅうり。以上w。っていうと不親切か。美味いけどこないだの久留米の餃子屋で食ったきゅうりの方が美味かったな。
蒸し鶏ね。これもまぁ日本の飲茶の店で出てくるものと大差ない。しかしこうやって写真並べてみると、こうして中国で普通に食べられている料理が、当たり前に日本で食べられている事の凄さを感じる。逆にこっちの日本料理屋といったらもう....結構ブームらしいんだけどねぇ。
揚げのような焼きのような餃子。これは大変美味かった。日本のものとは明らかに違う。特に具が.....という印象だけがあるんだけど、既に先々週の事なので具体的な差異を挙げられないw。
スプリングロールa.k.a.春巻き。醤油の効き方とか餡のとろみとか驚く程日本風w。
肉餅というのですかね。中国語で言われるので良くわからん。ハンバーグのようだけど食べると脂っ気が無くてかなりの密度感。でも固いとかパサパサとか言うのではなく、ちゃんと肉の旨味が凝縮していてなかなか面白かった。
見た目は大根餅のようだけど、粉皮に干しエビなどの具材を巻いた、クレープのような食べ物。餡は結構塩がきついので、何も付けずそのままで食える。外の甘味といいコントラストで美味い。今回一番気に入った一皿。
日本と違って普通にこういうものも出てくる。これも飲茶なのです。味付けはとてもいいのだが、米はタイ米のような(つーかタイ米だろこれは)クセの強い香りとパサパサの食感で、正直あまり人に勧められるものではない。嫌いではないのだけど。
焼きそば。なんだか日本の焼きそばよりある意味和風な感じと言うか、醤油が勝った味で面白い。麺もポキポキした食感で面白く、凄いものというわけではないが、頼めて良かったと思えた一品。
昨日の葱油餅が気に入ったと話してたら『こっちで葱油餅といったら普通はこれだ』といって頼んでくれたもの。どうやら昨日のものの方が異端のようだが、俺はこっちより昨日の葱油餅の方が好きだ。これはこれで悪く無い(チャパティのような食感)のだけど、これだけで食べるには味気ない。
これもお馴染みやね。味も日本のもの(ちゃんとした中華料理の店で出て来るものに限る)と大差ない。『こうして丸く揚げるのは至難の業』と、現地の人に滔々と説明を受けたが、中華街で食う胡麻団子はみな綺麗に丸いぞw。
これで全て。当然全部味見(つーか一皿ずつ食ってたw)したため大した満腹感であった。中国人も本当に良く食うが、流石に俺の食いっぷりには目を丸くしていたなぁ。どうも日本人はあまり食わないで酒ばっか飲んでるというイメージがあるようだ(多分そういう出張者ばかり相手にしてきたのだろう)が、そのイメージを根底から覆してあげたw。
この店は(この町では割と高級な店だと思うが)中国で指折りの店というレベルではないだろうけど、そこそこのレベルの店だと思う。だが、かえって日本の中華もなかなかに本国と遜色無くなってきてるのだなぁという感慨も得る事が出来たのだった。これくらいの味なら、一部を除いて日本でも楽しめない事は無い。ただし値段は1/3だけどね。