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上海家庭料理 大吉@世田谷

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 どうやら昨年と違い、今年は中華の当たり年のようである。2月に天龍菜館という爆弾のような店wと遭遇し、ずっと前から行かなくてはと思っていた恵比寿の欣来へようやく訪れる事が出来、そしてとどめとばかりに6月の永利@池袋だ。中華に関していえば、今年は盆と正月が一緒に来たようなハイレベルな内容で、『もう今年一年中華はこれで大丈夫だろ』と思っていたが、まだ今年はこれで終わりではなかった。この店はもしかしたら、さまざまな客観的評価を抜きにして、純粋に俺が今まで食べた中で一番好きな中華かもしれない。この店に行く事、行った事を別に人に伝えるでもなく、誰かと何人かで行くでもなく、まるで自分の家のダイニングのように当たり前のように訪れたい店。今まで俺が好んで来た中華屋もそれに近い感じがあるが、この店で確信した。俺はこういう空気と味を持った中華が好きなのだと。

 この店は先日の九州ツアーから帰ってきた後、最初の外食として岸本(姉)に連れて行ってもらった。そういえば天龍は岸本(妹)夫妻に連れて行ってもらい、欣来は一緒には行ってないが、姉妹で好きな店だという。永利だけは読者タレコミだけど、よくよく考えてみると、どうも今年の中華充実の要因は岸本姉妹との出会いに関係しているようだ。


※当日カメラを忘れて、写真は携帯カメラでの撮影です。雰囲気伝わりにくいところもありますがご了承下さい。

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 多いのでどんどん紹介します。まずは川七(チャンチー)という台湾の野菜を炒めた料理。大きいつるむらさきのような見た目で、味は独特の粘りもあり、豆苗のようなクセも少しあり、とても美味しい。そして何よりこの優しい味付け。この一皿で全部持っていかれた。


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 続いてクラゲの前菜。クラゲの頭の部分だけを使っているので歯ごたえがやたらソフトで大変面白い。川七同様味付けもとても穏やかで実に俺好み。

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 どんどん行く。これはレタスとホタテの炒め物。これも味付けは穏やかだが、少々の酸味と、まるでゴルゴンゾーラを混ぜ込んだような独特のまろやかさとコクがあるが、なるほどこれは腐乳を使っているようだ。レタス、ホタテ、腐乳の組み合わせは最強だ。


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 次が豆苗と白魚の炒め物。豆苗も白魚も、日本で普通に見かけるものとはケタ違いに大きい。でも決して大味ではなくむしろより味わい深い。この辺で気づいた。他の皿はともかく、ここの野菜料理は、数ある東京の中華の中でも特に素晴らしいと。


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 油面筋(ユーミンチー)というお麩を揚げたものを筍やキクラゲとともに醤油ベースの味付けで炒め煮にしたもの。チュルン、フワ、クニュというなんともいえない独特の食感が楽しい。


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 海老と花ニラ黄ニラを、食感を残してサッと炒めたもの。穏やかな中にニラの香りが鮮烈に生きた味わいはシンプルだけどこれ以上何もいらない絶妙さ。


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マコモダケの炒め物。オイスターソースと鷹の爪でこの店にしては割としっかりした味付けで、意外と食べ応えあり。サクサクの食感と香しい芳香が生きていて食べててとても気持ちがいい。


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 青豆粉皮(フンピン)、つまり春雨。ただしパッパルデッレのように幅広でピロピロの食感のものだ。ゴマ油の風味と香る、穏やかであっさりした味付けの中にもキリッと高菜の辛みとシャキっとした食感が引き締めている。今更だが、ここは本当に何食っても美味いわ。


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 茄子の炒め物。味付けの決め手は海老味噌(たぶんカピ)だ。あの独特の臭みと旨味がちゃんと効いているので、どんどん後を引く中毒性の高い料理。今回頼んだ中でも1、2を争う気に入ったメニュー。

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 上海蟹豆腐。原型は勿論ないが、しっかりとあの香ばしくも濃厚な風味を堪能出来る。秋冬にかけてまた来れば今度はゴロゴロ身の入ったものが食えるかもしれなな(わからんが)。


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いよいよフィニッシュに向かってスパート(ってようやくかよ...)。これは三枚肉と里芋の煮込み。八角(つーか五香粉?)の効いた王道スタイルの角煮味付けに、里芋が入ってるというのが面白い。だけでなくとても美味い。この店では一番濃厚な味のものかも(それでも一般的な角煮よりは穏やかだけど)。


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 岸本姉お勧めの野菜料理の数々を堪能したので、〆にご飯ものを頼んでみた。いやぁ、これも非常にさっぱりとした薄味ながらしっかり旨味が生きた味付けで、食後もベタつかないのでじつに快い食後感だなぁ。


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 終盤も終盤にきて、これまでの流れを反芻していたら『あ、そういえば肉食ってないなぁ』と気づいてしまい、やむなく(嘘つけ)注文。肉質はかなりしっかりした歯ごたえで旨味もあるなかなかの肉。外側の皮のカリッと香ばしい口当たりと香りが、既にどんだけ胃の中に入っているかを忘れさせる。


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 デザートは杏仁豆腐。ココナッツではなくミルクベースの、クドさの全く無いこれまた素晴らしい杏仁豆腐だ。しっかり濃厚さも感じるのに後にはサッパリ残らない。その絶妙なバランスは感動的と言っても良いかもしれん。これは正宇治時代のjeeten吉田氏の杏仁豆腐以来の感動だった。
 いやぁ、食った。実はこれ、3人(うち男は俺一人)で食った量であるw。頭がおかしいと思われても致し方ない量だ。これだけ食って少しだけ飲んで一人4000円弱ってどういう事だ? このレベルの味は都内でもそうありつけるものではないので、この際値段はどーでもいいのだけど、久々にレジでビックリした。


 先ほど杏仁豆腐のところでも触れたが、杏仁豆腐だけでなく、全ての料理における味付けの優しさ、穏やかさ、野菜使いの巧みさなど、全体にjeeten吉田氏を思い出さずにはいられないのだが、それもそのはず、かつて吉田氏はこの店に居たのだそうだ。『吉田風』なるスタイルの原型は(全てではないだろうが)この店にもあったのか。しかしこれはオフレコなのか、あれだけ有名な吉田氏なのに、その情報はどこにも転がってないのが不思議だが、今日ここに連れてきてくれた岸本姉が本人から直接聞いたのだから間違いないw。
 俺はjeetenより正宇治の頃の吉田氏の味の方が好きなのだが(特に杏仁豆腐)、この大吉は、その頃の素朴さ穏やかさを味わえる店と位置づけてもいい店だと思う。今jeetenに並ぶ(つーか頑張って予約する)なら、俺は迷わずに大吉に来て、このゆったり素朴な野菜料理の数々を時間かけて楽しむね。

Permalink | グルメ , 中華 | ▲top

Comments

オレもスノボ帰りにココ行きました!
そして読んでて予定変更。
今から行こうと思います。
筑紫楼の杏仁豆腐食べたことあります?
超ミルキ~

Commenter: onekicko(ワンキッ子) | 2006年08月08日 22:01

>筑紫楼の杏仁豆腐食べたことあります?
ああ、昔改装前に食った事あるなぁ。あれも美味い、確かに。
フカヒレはそれほど有り難くなかったがw。
ただタイプで言えば、大吉や昔の正宇治のような
『牛乳寒天』って感じのさっぱりした奴が好きだな。

Commenter: pasta-man | 2006年08月09日 14:15

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