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パスタマン 上海を食らう〜4日目朝食〜

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◆避風塘@淮海中路

 これまで天気には恵まれてきた上海ツアーであるが、蘇州に出発する朝の外は、生憎の曇り空であった。何かを暗示するようでもあるが、折角新たな場所に旅立つのだ、ここは心機一転、新たに旅の供をしてくれる中国人通訳兼ガイドのCさんを頼りに、この厚く暗い雲を吹き飛ばすほどの食いっぷりを発揮しようではないか。旅も後半を過ぎたが士気だけは高い。

 まずはホテルをチェックアウトしてロビーでCさんと合流し、挨拶もそこそこに『腹減ってるんで、何か食いに行きましょう』と誘うも、Cさん何故か詰まらなそう。『ホテルで食べて来なかったのですか?』とでも言いたげな顔だ。どうも早いとこ蘇州に行って寺院などを案内したいらしい。このガイド、会社を通して雇ったのだが、『我々は名所旧跡には興味ないので、とにかく食事を最重要視すること。食事は我々とともにする事(二人では沢山食べられないため)』を契約事項に入れておいた。蘇州といえば何をおいても先ずは世界遺産の庭園の数々である。そしてシルクと刺繍。日本からの観光客の大半はこれらを目当てに行く。ところが、蘇州に行くのにこういう意味不明な契約事項を言う時点でCさんは『今度の客は何かおかしい』と感じていたのだろう。彼はベテランで、当然蘇州の名跡の案内には自信があるし、何よりそういう部分をもっとも紹介したいのがプロとして当然のサガであるが、今度の客は半ばそういう自分の誇りを全否定しているに等しいw。そうは思いたくない彼は、『奴ら、ああは行ってるけど、行けば行ったで飯より風光明媚な庭園の数々に心奪われるだろう』と軽く考えていたに違いない。今朝だって、折角ホテルの朝食が付いているのに、それを敢えて食わないで外の店で食わせろというのが良く理解出来ないらしい。『…わかりました。では行きましょう』と言って連れて行かれたのがこの香港資本の飲茶チェーン店、避風塘だ。上海には10店舗ほど支店があるらしい…をい、わざわざホテルのタダ飯食わずに行くと言ってる客が、こんなチェーン店で満足出来ると思うのか? どうもこのガイド(つーか、普通のガイドなら誰でも)とは理解しあうのに相当の時間がかかりそうだ。たちまちお互いの間に流れる空気が、この日の空と同じどんよりしたものになっていったのは言うまでもない。
 そうは言っても、聞けば上海でこういうスタイルの飲茶を流行らせた店である事も事実のようなので、食う事に意味が無いわけではない。外国人は勿論、中国人にもそこそこ人気らしいし。本当は汚い屋台の小吃でも充分(つーかむしろそっちの方がいい)なのだが、こういう店にも入ってみない事には上海を食らった事にはならない。折角なので行ってみる事にした。

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 まずは芥蘭(カイラン)という、中国ではポピュラーな野菜を白茹でにしたもの。特にひねりのないオイスターソースベースのタレがかかっている。この野菜は深圳以来久しぶりに食べたが、やはりとても美味しい。ブロッコリーの茎とアスパラを足して二で割ったような味だが、味はソースに負けないくらい濃い。なかなかにはまる味である。


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 焼き餃子。いかにも外国人(つーか日本人)を意識したようなメニューだが、あえてこちらで食ってみるのも一興と思い頼んでみた。まぁ容易に予想された事だが、大して美味しくはないw。相方の餃子の方が百倍美味い。


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 これがメインの朝食ですな。牛肉ともやしの炒めビーフン。味はオイスターソース。勿論ホテルのバイキングよりは随分と美味い。つーか、正直全く期待してなかったので、ジャンクではあるが結構ハマる味である事に多少吃驚。味付けも悪くないし、麺のモチモチ具合も魅力的だ。結果オーライだが、もし早朝とか夜中とか、小腹が空いてしかも食べたい味が特に思い浮かばない時にはとても重宝しそうな店である。24時間営業(この錦江店だけみたいだが)というのもいい。

 しかしこのガイド、契約時に『食事はともにすること』としたはずなのに、同席はしたものの終始新聞読んで全然食わない。おかげで沢山頼んでシェアして食べるという事が出来ず。一人キッチリ一皿食うはめになった。蘇州に行く前から先が思いやられる....


 腹は満たされたもののなんとなく釈然としないまま蘇州に出発。気持ちは下がるばかりだが、空はなんとなく晴れてきた。車内でCさんと『上海蟹が解禁されたねぇ』なんて話題で盛り上がっている中で、オモロい話を聞いた。この辺の高速のパーキングエリアでは、市場が併設してあって上海蟹も売っているという。高速PAで生け簀....これは見たい。成田では今年ますます上海蟹の輸入規制が厳しくなったので、流石に持ち込みは厳しいだろうが、トピックとしてはいいネタである。

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 PA自体は田舎のこじんまりとした様相だが、写真の通り市場はやたら広い。しかも全部上海蟹だ。生け簀には無数の上海蟹がうごめいている。アガリすぎてここがPAだということを忘れそうだ。まぁそんなに安くはないのでここで無理して買う必要はないし、買おうと思えば空港にまで売ってたりするので、ちゃんと市場で買う事をお勧めする。ただし税関で見つかったら取り上げられるけどね。


 このまま高速を小一時間も走るとあっという間に蘇州に到着する。着いたら即庭園/寺周り。昼飯、夕飯をしっかり楽しむために、しっかり歩いておく。どこに行くかは完全ガイド任せで良くは知らない。我々の興味の無さに比べて、蘇州が近くなるにつれ饒舌になるガイドのテンションは徐々に上がってきているようだw。この温度差が埋まる時はくるのだろうか....


(続く)

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