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パスタマン 上海を食らう〜3日目昼食〜

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◆圓苑@准海中路店

 国外にも支店を持ち、上海にある上海料理店の中でも有名店の部類に入る店である。名物はなんといっても紅焼肉。昨日の晩になかなか素晴らしい紅焼肉を食べたので、食べ比べをする意味もあってこの店を選んだ。この時点の体調は、朝の状態を考えると奇跡的に良くなっているが、いわば病み上がり状態で角煮はいかがなものかと自問自答しながらの参戦である。無駄な抵抗、または焼け石に水かも分からんが、当然ホテルから店までは歩いていく。時間は13時過ぎと、少し遅らせてみた。

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 『出ーた出た出た出た、まーずーはー鴨!((C)次長課長河本@細かすぎて伝わらない)』。角煮だけでなく鶏も食べ比べてみるという趣向も一興かと思ったが、前日に頂いたものがあまりに素晴らしかったので余韻を消したくないとの考えからのチョイス。冷製で見たかったのは、この店の謳い文句通り『化学調味料を使わず健康に気を使った料理』が出されるかと言う事。なるほど、雑味も無く余計な旨味もない穏やかな味で、塩が濃いめな事を除けば中国にしては上品と言える味。驚きと引き換えに安心を提供しているという感じか。これなら体調云々抜きにして結構イケるかもしれん。


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 今回のツアーで一番思い知ったのは、実は中国料理における豆腐の役割の重要さかも知れない。単品の力は弱いが、トータルでみるとどれも美味しかった。これも干し豆腐を甘辛いタレで煮込んだだけのものだが、なんとも滋味深い。素朴だが、日本の高野豆腐のような貧乏くささもない(いや、あれはあれで好きなんだけどね)し、まさにちょうどいい立ち位置といえる。ジューシーさとサッパリ加減が、俺にとっては絶妙な塩梅なのだ。


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 これが今日のランチの目玉、上海紅焼肉である。目的通り前日の福1039との比較で言うと、こちらの方がよりパンチがあり食べ応えがある。悪く言えばしつこいという事だが、全く嫌な濃さではなく、俺の個人的な好みで言うと、より豚肉らしさが感じられるこちらの方に軍配を上げる。ただしYのカミさんは、どちらかというと福1039の方が好きだという事だったので、好みで選ぶのが吉という事だろう。抽象的だがこちらは男性的な味、向こうが女性的な味ってとこか。勿論どちらもわざわざこれを目的に来るだけの価値のある味だ。上海に来たらハズせない料理の一つである事は間違いない。


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 海老のすり身にクリスピーな衣をつけて揚げたもの。全く、今朝まで体調が悪かった人間のチョイスとは思えない流れである。おまけに中心に油(コーン油)が仕込んであり、噛むと中から熱いソレがほとばしる。そういう仕掛けも含めて、実に香ばしくて美味なのだが、まさか油が仕込んであるとは思わなかったので、食後は若干の後悔の念にかられた。あとで確実に胃にもたれそうだ。


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 〆に上海蟹チャーハン。何だこの流れは。見事に脂っこいものしか頼んでない....かなり自虐的な昼食に見えるが、本当は野菜も一品頼んでいたのだ。が、よりによってソレを忘れやがった。どうせ忘れるなら揚げ物を忘れてくれれば良かったのに。まぁ今更頼んでも既に我が胃はほぼすし詰め状態ゆえ、大人しくこれで〆る事にした。
 これまで出てきた料理は、素朴ながらも結構しっかりした味付けがなされていたのに対して、このチャーハンはとても薄めの味付けで脂っ気も少なく上品。それでいてパサついた感じは無い。程よいパラパラ感もいい。その分、蟹の旨味が全面的に前に出ていて、単調で飽きがちな料理にも関わらずスルスルと食い続けられる。非常によいフィニッシュを迎えられた。


 一言で言えば、『衝撃的!』とか『吃驚!』みたいな言葉とはまるで無縁の、伝統的で素朴なストロングスタイルの上海料理を食わす店である。ただしアッサリ上品な味ばかりというわけでなく、しっかり食い応えもあり、そういう意味でも多分に家庭料理的である。上海を食べ歩くなら、バンドなどにあるコジャレたヌーベルシノワ的な店と対比する店として確実に押さえておいて、ひとつの基準とするといいと思う。


◆浦東/外難観光

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 その後は、夕食までの間ひたすらウォーキング(勿論消化促進のため)。行った所で記憶に残ったもののみを軽く記しておく。

○上海海洋水族館

 電車で浦東まで出向いて、まずはアジア最大の水族館へ。たしかに大きい。つーか広い。しかし内容はまぁそこそこという感じかなぁ。金はかかっているが、中国のテーマパーク同様のチープさがそこはかとなく漂っている。日本の有名水族館の方が見応えあるね。しかし中国人にとってはかなり法外な入場料なんではなかろうか。日本と大して変わらない。

○観光随道

 浦東と外灘を繋ぐ海底トンネルで、内部をゴンドラで渡る。写真を見るととてもファンタジックなのだけど、もうね、あまりのチープさに終始笑い止まらず。欧米に習ってテーマパーク作っても水族館作っても、どうしても貧乏くささが滲み出てしまう中国という国のセンスの、ある意味集大成。そういう意味では一見の価値あり。

○外難

 上海一のコジャレスポット。海に面した公園は巨大な山下公園といった感じ。目の前に浦東の近代的(?)なビル群が臨める。海沿いの公園は凄い人出で、人種の多様さも含め殆ど竹下通り。正直ウザい。基本的にオシャレピープルが集まる所なのだろうが、脇では立ちションスポットがあって(歩道まで普通に流れてきてる....)異臭を放っていたり、ここもある意味中国という国を良く象徴している。


 何処に行っても漂う、全く身の丈に合ってない背伸び感が、この国の現在を象徴しているのだなぁ。どの国も足下にも及ばない程の重厚な歴史を持ちながら、急激に流入する海外文化には全く対応出来てない感じ。かつての日本もそうだったんだろうなぁ(まぁ我が国も未だに対応出来てないかもしれませんが、ここまでは酷くないよなぁ)。それも含めて、上海という場所は、今の中国を知るには格好の都市である。


(続く)

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