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パスタマン 上海を食らう〜2日目朝食〜

◆南翔饅頭店@豫園


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 二日目の朝。昨夜は着いたばかりなのに結構な量の唐辛子を接種したので胃(と言うよりむしろ肛門)が心配だったが、何事も無く気持ちのよい腹の減り具合。本日は朝から豫園(今回の上海の旅で唯一の観光w)に赴き庭園巡り。当然ホテルでの朝食は無視(基本的に海外のホテルでうまい朝食に出会った事が無い)。何故なら豫園には、上海での初朝食にはこれ以上無い店、南翔饅頭店の本店があるからだ。最近は日本にも支店が出来ていて、味も恐らくはそれなりに本店に近い味なんだろうが、俺はこの日のためにヒルズ店には行かないようにしていた。何せ世界で一番有名な小龍包の店である。気持ち的に素の状態で臨みたいではないか。

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 流石豫園、土曜日ということもあって、広い園内の全てが竹下通りのような混雑具合。その中でもひと際人間の坩堝と化していたのがこの店の前だ。ローカルの人間も田舎の人間も、人種も性別も年齢も多種多様。流石の貫禄である。この店は3つのフロアに分かれており、上の階ほど高級。個室もあり落ち着いて食べられる。とはいえ、昨日現地の人間から仕入れた情報によると、フロアごとに値段も違うが味も違い、2階が一番美味いという。何が違うのか良く分からないが、確かに同じ物でも値段は、下で並んで立ち食いするのと3階で個室でゆったり食べるのとでは値段が大分違う。一階テイクアウトで16個10元のものが、3階では6個蒸篭に入って30元だったり。どちらも気になるが、流石に1階で写真の行列に並ぶ勇気は無いので、大人しく3階で落ち着いて食べる事にした。


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 一階でもガラス張りの作業室で忙しなく肉を包む従業員の姿が見られるが、三階でもこのように黙々と作る姿が見られる。やはり3階の従業員は、喧噪の中で作業する下に比べて落ち着いていて丁寧に作っているように見えた。単位時間あたりの生産量は落ちそうだが、初めて食べる人間にとって安心感はある。勿論下で並んで豫園の池を眺めながら食べ歩きするのも楽しいと思う(味も値段程変わらないだろう)ので、どちらにするかはそのときの気分次第だ。


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 3階では小龍包の他に色々と副菜が頼める。まずは中華ハムとサヤエンドウのような豆を刻んだ物を和えた前菜。この豆が絶妙のシャキシャキ具合と青臭さでとても美味。中華ハムの塩気とも良くあう。その塩気は若干濃いめなのでビールには最適なのではなかろうか。朝だけど。


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 そして鶏の蒸し物。上海に来たら必ず食いたい一品だったが、小龍包の店で食うとは思わなかった。後述するが、夜食であまりに素晴らしい黄酒鶏に出会ってしまったのでその頃にはすっかりかすんでしまったが、この時点では『流石上海名物だけあるなぁ』との感慨を得るに充分な味であった。ただこの皿もやはり塩分濃いめ。


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 実は、ある意味小龍包以上に気に入ってしまったのがこの皿。ニシンを塩漬けにして脱水したおつまみ。ニシンの塩漬けと聞くとシュールストレミングを思い出すが、あれとは違って臭みは全くない。旨味だけが凝縮されててとても美味い。ここだけの名物なのか、上海でならどこでも食えるものなのかは結局分からなかったが、もしあればお土産にしたいものNo.1だな。


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 いよいよ本番。まずは下でもテイクアウト出来る鮮肉小龍包。見た目は流石に美しい。形が整っているという意味での美しさではなく、なんというか、日本で食べるものにくらべて皮の乳白色やその微妙な透明度に説得力がある。言葉で表現するのは難しいが、とにかく『本物』感がヒシヒシと伝わってくる。味の方も言わずもがな。観光客相手の名物という感じは決してなく、何故、観光客は勿論食べなれた地元の人間でもやはり行列を作る程の店であるのかという事が良く分かる味だ。


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 続いて松茸入りの小龍包。噛んだ瞬間、熱い肉汁とともに松茸のあの香りが口中に満ちる。至福というより他ない。これだけは黒酢を使わずに食いたい。


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 次はフカヒレ入り小龍包。フカヒレの例の食感が口の中で跳ねて、なんとも楽しい一品。黒酢ともとても良く合う。なんだかんだ言ってスタンダードな肉の小龍包が一番美味いが、こういう変わり種も一緒に楽しめるのが上のフロアのいいところだ。


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 小龍包だけでなくシュウマイも頼んでみた。小龍包とは違い味付けが若干甘めで、餅米メインなので以外と腹にたまる。〆には最適な一皿。


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 これもこちらでは有名な蟹黄灌汤包。小龍包のなりをしたスープだ。デカイ小龍包の真ん中にストローがブッ刺してある佇まいだけでもオモロいのに、これをチューチュー吸いながら道を歩いてる連中を見たときは流石にワロた。

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 熱いスープをブッといストローで吸うという姿もかなりの違和感があるが、そのストローのおかげで肝心の味も良く分からないw。やはり早々にストローは抜いて、素直に皮を開いてスプーンで食った方が美味いと思う。開くと蟹肉がたっぷり入ってるので、それと皮を一緒に食うのが美味いとされているが、地元の人間によると、ツウは皮は食わないらしい。終盤試しに皮も食ってみたが、内側はスープの熱と水分のせいで既にドロドロであり、これなら素直に蟹肉入り小龍包を食った方が断然いい。ただしスープには適度なトロみが付いていて、あくまでスープのための皮だという事が伺える。やはりスープだけを食すのが正解のようだ。


 六本木ヒルズの支店に行くのを我慢してた甲斐あって、実に満足の行く朝食であった。次に来るときは平日に、下でテイクアウトの10元バージョンを試してみたいのだが、上海にはまだまだ街角に美味い小吃(軽食)が沢山ある。実際、後日さらに安くて美味い屋台の小龍包を食す事が出来たので、次の来訪は当分先になりそうだ。しかし上海を訪れるなら、豫園のなんともいえなくいい雰囲気も含めて、必ず一度は行ってみるべき場である事は確かだ。


◆豫園観光

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 腹ごなしもかねて、食後は入場料を払って豫園内を散歩。もう有名な観光地だし、ネット上には写真も沢山あるのでここではあまり詳しく書かない。俺が興味を引かれたのは、迷宮のような複雑な構成の園内の壁に、様々な形で儲けられた穴(出入り口)だ。写真のようになんだか色々な形の出入り口がある。それぞれにどんな意味があるのか分からないが、変化に富んだ形状とそこから見える借景の表情を探してはくぐり抜けているだけでかなり楽しい。後半は建物よりもそっちの方がメインになってしまうほど。ここも何度も訪れるような場所ではない(むしろ後日行く蘇州の方がそういう意味では楽しい)が、南翔饅頭店とともに一度は入ってみてもいいだろう。


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 その他、この周辺で気になったトピックを写真とともに紹介。

 写真左上=豫園の入り口に鎮座ましますこの店。名前を『金玉満堂』というw。精巧な金細工の店で高級感溢れる店内だが、名前は(日本人から見ると)オッペケペーだ。
 写真右上=『ウォ! 上海で空耳アワード開催?! 』と相方と色めき立つも、なんとこれは金の空豆らしい。言われてみれば確かに。地方物産展の入り口に看板として鎮座していたオブジェ。ちなみにこのオブジェのすぐ横のショッピングモールの地下が骨董街になっていて色々オモロいものが見れます。ウチは金魚の模様の茶器セットを買いました。かなり気に入ってます。
 写真左下=先日韓国で見た王宮のデザートが上海にもありました。しかも同じ実演付き。なんだよ、あそこオリジナルじゃねーのか。流石に買いませんでしたが。
 写真右下=豫園ともなると、スターバックスも雰囲気は違いますな。まぁ中は日本やシアトルと大して変わりませんでしたが。値段も日本と同じかちょい高いくらい。コーヒー一杯で小龍包50個は食えます。


 さて、腹もこなれてきた(まだ2時間も経ってませんが...)のでそろそろ次の目的地へ移動。今日の昼は、題して上海の小吃を食らい尽くすということで、まずは弊社wの上海オフィスの所在地でもある、上海一のコジャレスポット『新天地』へ。確かにコジャレてるが、コジャレた場所は一切紹介しないのであしからずw。


(続く)

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