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'07『中部3県食い倒れ紀行』その4〜2日目の夕食

◆天命反転地@養老

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 美味しいが色々と考えさせられるピッツァを堪能したあとは、この旅の折り返し地点ということで、これまでに溜まったカロリーを多少なりとも消費するという目的で養老は天命反転地へ。養老には既に5、6回は訪れているが、全て、単に肉を食いにきただけで養老の滝すら行ってないw。良く考えたら勿体ない話だ。実際は皆何を目的にこの地を訪れるのだろうか? 養老の滝、養老天命反転地、焼肉と選択肢があったら、どれを目的に来る人が一番多いのだろう。肉だけを食いにわざわざ東京からここまで来るというのはやはりキ○ガイじみてるのだろうかw。

 さてこの天命反転地、詳しい説明はこちらを参照してもらうとして、カロリーを消費するという目的には予想以上に合致した場所でありました。色々な場所から見る景色も素晴らしく、ちょっと電波なアスレチック施設という感じで童心に帰って当初想像していた以上に楽しめました(芸術かどうかは知らんが)。しかし、こんなものをこんな僻地にバーンと作ってしまう95年当時の岐阜県の大盤振る舞いっぷり(良く言えば芸術への理解度/パトロン度)は凄いね。なにせ昨年の不正資金問題で問題になった連中がご活躍遊ばされてた時代でしょ? そんな背景をふまえた上で、これが全て岐阜県民の血税によって作られたものだと思いながら遊ぶと、ただでさえ難解な施設のシュールさもより倍増。そんな中、子供もオッサンもウキャウキャいいながら楽しそうに施設内を歩き回ってる姿こそ芸術なのかしらね。まぁ、俺は程よく心地よい疲労感と空腹感を得られて大変満足。Ready to NIKU! という感じであります。


◆二日目夕食:たきち@養老

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 ようやく来る事が出来た。初めて養老の藤太を訪れてから2年と数ヶ月、この地の焼き肉屋のあまりのコストパフォーマンスに、訪れるたびに驚愕した。そしてこの日、最初に言ってしまうが、このたきちを訪れるに至り、養老の焼肉はこの店にとどめを刺すと言っても過言ではないと確信した。いや、今までの俺の焼肉経験値(自慢出来る程のものではないが)と照らし合わせて、味だけでなく色んな判断基準から考えれば、この店以上の焼き肉屋はそう無いと思う。例えば質で言えば、ここのミズジやカイノミは、(ここでは通常メニューだけど)ジャンボやぱっぷHOUSEの裏メニューになんら引けを取る事は無いし、コストパフォーマンスでいえば、スタミナ苑は言うに及ばず、あの用賀のら・ぼうふですら『相応』と感じる程。タレの味付けも控えめで肉質を生かすものとなっている。勿論予約可能。国道沿いで利便性もいい。その上、この店にしかないであろう魅力溢れるキラーメニューもある。養老の他の店とは違い、飛騨牛のみにこだわっているのもポイントが高い。タレの味付けも養老では一番好みだ.....と、もう既に書く事無くなったなw。結局焼肉は、その土地で一番いい(好みの)店を見つけてしまえばいいのだ。素材は正直。小賢しい小細工など通用しない。勿論こういうレポートのたぐいにも、小賢しい理屈は入らないだろう。焼肉ほど『百聞は一見に如かず』な食い物も無いからね。ということで、今回は写真も多めなので、コメントは少なめにしましょう。


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 ああ、いきなりピントが奥に行ってしまって見にくい.....奥の方を見て下さい。この甘みが写真では伝わらないのが歯がゆい。


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 いきなり前半の山場。ミスジが普通にメニューに載ってる店も珍しい。そしてワサビ醤油で食わせるのも珍しい。写真を見ればその濃厚な味わいが想像出来ると思うが、下の写真の方がよりその美味さが伝わるはず。


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 醤油とワサビを軽く付け、ガスの火ではなくご飯の熱でじんわり脂が溶けたところを頂く。至福と言うよりほか無い。


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 このハラミは間違いなく養老一。いや、俺の中では1、2を争う美味さかも。数年前に宮崎の幸加園で食った宮崎牛のハラミの美味さにも匹敵する。濃厚。俺のハラミ開眼は、もう10年以上前に自由が丘のべこやで食った特選ハラミまで遡る(当時のトラジより美味いと思った)が、あの時の衝撃以来、それに匹敵する味のハラミを食ったのは数える程しか無い。今回のハラミは久しぶりにあの時の感動を思い出させてくれた。
 しかしべこや、まだ店あんのかな? 食べ放題が有名だったので、既に何回も通常メニューを経験したあとに一回だけ挑戦したことがあるけど、全く魅力無かったなぁw。単品のタンやハラミ、それにシビレはあんなに美味かったのに。あの店は、ハラミや厚切りタン、シビレの魅力と同時に、食べ放題というものの無意味さを教えてくれた。ある意味青春の店w。


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 サガリも普通にメニューに載ってる。ハラミよりさらにマニアックな旨味が堪能出来る。


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 豚ポッポ(いきなり言うとアホっぽい)。これはこっちでいうところのハツモトかな。心臓に繋がる太い血管。こちらは豚。コリコリの歯ごたえだけではなく、意外と旨味があるので塩が合う。


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 こちらは牛ポッポ。ポッポに関しては牛より豚の方が旨味が濃く美味しい。


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 焼き肉屋では珍しくセセリ(鶏の首の付け根の肉)も置いている。美濃の地鶏かな? これは流石に宮崎やまるいで食ったものの方が美味い。


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 中盤のハイライト、カイノミ。肩ロースの中心近くにある希少部位。これも勿体ぶらずに普通にメニューに載ってる。メニューに載ってるということは、普通に頼める値段だという事だ。質は写真を見れば一目瞭然。この飛騨牛のカイノミとミスジの値段を見るだけで、東京で焼肉に食い慣れた人間なら吃驚するはず。


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 メニュー名はただの赤身。通ぶった名前はついてない。しかしある意味、これがこの店で一番凄いメニューだ。3秒程焼けば十分。こんなに美味い赤身はかつて食った事が無い。サンカクだハネシタだミスジだザブトンだと、脂の乗った希少部位がもてはやされる昨今、このような脂に頼らない旨味の濃さこそ、実は一番贅沢な味なのかもしれない。マグロもしかりだが。この店にはこれがあるということが、他とは一線を画す店たらしめている。


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 ネック、つまり首。しっかりとした歯ごたえがあり、噛めば噛む程肉の旨味が口に広がる。


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 今回のメンバーに異様なセンマイ好きがいるので(珍しい)、その子の為に頼んだ一品。通常のセンマイよりプルンとして弾力がある。


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 デザートw。この直後にくる本日のメインイベントに備えての口直し(になってるのだろうかw)。写真のエッジの立ち具合から想像出来るようなフレッシュな味わい。甘みも強い。


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 名前を焼きしゃぶという。鉄板の表面をなでるようにしゃぶしゃぶと焼いてポン酢で食す(多少テクニックが必要)。もうね、最高ですw。それしか言いようが無い。なんだこの上品かつ深い味わいは。肉質もさることながら、この食わせ方も技あり。


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 味噌ホルモン。久しぶりにこれだけ脂の乗ったホルモンを見た。そしてその旨味の濃厚さも申し分無し。さらにこの味噌ダレの味付けが秀逸で、美味過ぎて主張が強いが、ホルモン自体も濃厚なので、過激な相乗効果が味わえる。賞賛に値する一品。


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 最後の〆はクッパで。臭みの一切ない上品な味わいは、作り手の腕なのか素材の良さなのか。恐らく両方だろう。


 もう冒頭に言いたい事は大体言ってしまったので書く事は殆どないのだが、あらためて、クォリティ的には養老焼肉ストリートの各店より一つ上のレベルの店である事は確かだ。ということは必然的に全国級の店ということになる。その根拠である二つのキラーメニュー、『赤身』の脂に頼らない洗練された旨味と食感、『焼きしゃぶ』のあえて薄く切って脂の濃厚な旨味をアッサリ食わせる手法。どちらも現在の主流(裏メニューとかね)とは真反対のコンセプトでもって、他には無いオリジナリティを生み出している。
 そしてそのクォリティもさることながら、コストパフォーマンスも驚異的。都内でもトップクラスの焼肉屋の味をまるいに行くような気持ちで堪能出来ると言えば伝わるか。この店で5000円払ったら、多分俺の胃は破裂するw。肉質レベルを加味すれば、都内の1/3の値段だ。たとえ知ってて行っても会計時に沈黙する事請け合い。そういう意味で、味だけでなく総合的に見て俺の中で現在のところトップの店だと言える。

 ただ一つ心配なことがある。これだけの店にも関わらず、雑誌やネット上などに殆ど情報がない事だ(地元紙などは見てないが)。これはもしかして、常連の人々が、混雑を恐れてあえて隠しているのではないか。関東人の俺が(読者の大半が関東人の)ここに紹介したからといって店の混雑状況などに大して影響は無いと思うが、もしここに書く事で昔ながらの常連の迷惑になるとしたら本当に申し訳ない。もっとも、謝ってもこのエントリーを消すわけにはいかないけど。何故なら、このレポートの目的は、中部3県の食の深さ凄さをまだ知らぬ人々へ伝える事。だから前日の鴨の店も(もう行けないのに)紹介したし、この全国に誇るべき素晴らしい焼き肉屋も紹介しないわけにはいかないのだ。


(次へ)

Permalink | グルメ , 旅(国内) , 殿堂入り店 , 焼肉/ホルモン | ▲top