桃とモッツァレラの冷製リッチョリ
桃が美味しい季節である。この夏中に桃を使った俺なりのパスタを作ろうと思っていたのだが、それがようやく形になったのでご紹介。桃は黄桃を使い、5分ほどシロップ煮にしてから使った。サンマルツァーノのホールトマトとオリーブオイル、手で千切ったミントとバジル、ダイスに切ったモッツァレラ、ヴィンコットを混ぜ合わせて塩胡椒で味を整えて冷蔵庫で冷やし、パスタは、この時使ったテクを再び流用して、ローズヒップの紅茶とメイクイ(少し砂糖を入れてある)で茹でてピンク色に染めたリッチョリを使った。色だけでなくバラの香りもつく。それらを全部混ぜ合わせてから器に盛り、仕上げに食用花を飾って出来上がり。甘いパスタと聞くと敬遠する人もいるかもしれないが、桃の甘みに加えてモッツァレラの甘み、花のほのかな苦み、ローズヒップの香りなど、全体の味のバランスを考えれば結構美味しいものになる。特に桃は味も濃厚なので、十分パスタの具材として成り立つ。今月のパスタ会では最後の〆として毎回出すつもりだ。