活魚でイタリアンディナー
つーことで、こちらで仕入れた鮮魚は、秘密兵器wのいけすくん(300円)で酸素を送りながら、生きて無事我が家にやってきた(まぁすぐ死ぬんだけど)。仕入れた魚は、伊勢エビ、オニカサゴ、イサキ、白貝。それぞれ前菜、パスタ、メインになる。どんな料理になったかは以下に。
まずはイサキで前菜を作る。あまりに活きが良くてこんな事になって慌てた。リビング水浸し。
なんとか3枚に下ろして皮霜造りに。皮ぎしの旨味と歯ごたえを堪能出来るし、魚臭さも取れるし(まぁ今回は捌きたてなんで殆ど無いけど)良い事づくし。この技を発明した人は偉いとつくづく思う。
それをスライスしてカルパッチョに。小さく角切りにしたモッツァレラとサンマルツァーノ(当然湯剥き&種取りは必須)に加え、今回は塩茹でして刻んだ小松菜を和えたカプレーゼを中央にソース代わりに盛ってみた。ちなみに中央の頂点に乗ってる白い物体はイサキの白子。カルパッチョのソースに溶かし込もうと思ったが、可愛いのでそのままの形であしらった。
次に伊勢エビ。こいつもすごぶる元気で、解体に多少手間取ったがなんとか真っ二つにカチ割れた。う〜ん、いつ見てもこの身のルビー色はそそるよなぁ。ミソの量も申し分ない。このままかぶりつきたい衝動を必至に抑えてフライパンへ....
ソテーした伊勢エビの旨味がたっぷり凝縮されたトマトクリームソースには、いつもよりセモリナ粉を増やして腰を強くした手打ちパスタを合わせる。こういう圧倒的存在感の具材には、シンプルな定番の味の組み立てをする以外なすすべが無い。そしてやはりこの海老は凄かった....こんなの毎日食えたら楽しくて仕方ないだろうなぁ。
最後にオニカサゴ。まだ若い所為かウロコも柔らかく形も小振り。それでも布で巻いて作業しないと怪我するけどね。これはエラとワタとウロコを取った状態。生きてる魚を捌くのは楽しいが、一方で多少忍びない感じもする(この段階でもまだ動いてるし)。まぁ最終的には食欲が勝つけどねw。
そして白貝と合わせてアクアパッツァに。面倒なのでフライパンごと出したw。白貝もなかなか上品でクセのない良いダシが出るねぇ。カサゴがもう少し大振りだと見栄えもいいが、これしかいなかったのでまぁ仕方ない。美味い事には変わりなし。
そして、もはや恒例の相方による〆のデザートも特別に公開。今回は初の和物にチャレンジしてみたようだ。これは某レシピ本に載っていた、ずんだ餡を黒米の皮で包んだずんだ団子。これがメチャうま。シンプルな味の組み合わせだけど、それだけに印象に残る。ずんだは元々好きだけど、今まで食ったどのずんだ餅より美味い。色も美しいしね。また是非作ってもらわねば。
いつもはパスタだけのコースばかり作って出しているが、たまには正当に前菜〜デザートまで作るのも楽しいものだね。しかしやはり俺はパスタの人なんだなとつくづく思った。何故なら、前菜もメインも、作りながら『この味にはこういう麺が合うよなぁ』と、気づいたら頭の中で味や盛りつけを無意識に組み立ててしまっていたからw。もはや重傷ですな。