タケノコとジュンサイのリッチョリ 空豆の冷製スープ添え
いやぁ、今回のパスタはこれまで作った100種類以上のメニューの中で5本の指に入るくらい美味かったかも。かなり会心の出来。この季節しか出来ないのが残念ではあるけれど、今週末は土日とも友人達がパスタを食いにきてくれるので、一品目として出すつもり。タケノコ今から買い占めておくかなw。
これを思いついたのは、先日行った讃岐うどんの名店、綾に行った時の事。綾は向こう(讃岐)で言うところの『宮武系』に属する(宮武→山内→あたりや→綾と、血は薄めだが)うどん屋で、その系統に属するうどん屋は、もれなくメニューにある特徴がある。『ひやひや』『ひやあつ』『あつあつ』というように、麺とつゆの温度を指定するのだ。ひやひや、あつあつは分かると思うけど、ひやあつというのは、冷たいうどんに暖かい出汁をかけてあるもの。つまり、暖かいのが食べたいけど、水でしめたうどんの腰も楽しみたいというわけだ。まぁ食うのが遅いと最終的には単にぬるいうどんになってしまうのだがw、さぬきうどんというのは大体どんな人でも5分もかからず食い終わる。だからこういう組み合わせが成り立つのだと思う。
この、温度差を上手く生かした料理法というのは色々あって、つけ麺なんかそうだし、鰹のタタキとか、お造りの皮目をバーナーで焦がしたりね。しゃぶしゃぶも広義ではそうかも。デザートだと焼きたてのアップルパイにアイス乗せたりすんのもあるよね。フレンチでもよくやるし技だし。しかしパスタには、意外にもあまり見られない手法だし、それにクリーミーな冷製スープというのは前から一度使ってみたかった。素材は当然今が旬の筍と空豆の組み合わせ。それに、これもずっと使おうと思っていた素材、ジュンサイを使ってみた。空豆のスープは、ちょっと和風にアレンジして、昆布と干し貝柱で取った出汁をベースに、自家製のアンチョビ(これが効いた)、ボッタルガ、柚子胡椒、オリーブオイル、ごく少量の生クリーム、それに勿論茹でた空豆をミキサーにかけて作った。パスタの方は、Vietriのリッチョリ(俺が一番好きな乾燥パスタかも)を使い、前述の出汁で煮た筍とジュンサイをオイルとからすみとペコリーノ・トスカーノで和えた。コントラストが大事なので、スープは和えたり上からかけたりせず、パスタのまわりに回しかけた。上にかかっているのはみじん切りのからすみだ。上に木の芽をあしらおうと思っていたんだけど、買い忘れたw。今度ちゃんと作って写真撮り直そうっと。
今回は時間の関係でスープを冷蔵庫で冷やさなかったけど、茹でたてのパスタと冷蔵庫でキンキンに冷やしたスープでやったらさらに面白いし美味しいと思う。とりあえず殿堂入り決定。
Comments
コレ、食う。
アナタ、つくる。
Commenter: Sam-pe! | 2006年04月20日 16:47