名古屋〜下島温泉〜養老ツアーその5 『丸明(精肉店)』
さて、いよいよ今旅のハイライトである養老肉祭りの始まりである。やっとこの地の事を書く時が来た。岐阜県の南東、三重、滋賀との県境にほど近い養老町。ここには肉好きにとって聖地とも言うべき場所がある。養老ミートの本社工場を中心とした、焼き肉屋や精肉店などの集まる一大肉テーマパーク(養老デブニー・ランド)の様相を呈した地帯、これがさながらベガスのように陸の孤島状態で唐突に存在する。ここでは東京の価格基準は通用しない。首都圏の値段半分、肉質は倍、といっても追いつかないかもしれない。それくらい差がある。一度ここを知ってしまうと、東京で焼き肉食うのがバカバカしくなる、そんな場所。近くに寄ったら迷わず向かうべきメッカなのである。
ここに来るのはもう5、6回目ほどになるが、今回は初めて直接自分の目で肉を選んで購入する(勿論煮込みなどの料理を作ってパスタにするため)という、自分の中では30年来ファンのアーティストのライブに初めて行くようなデカいイベントが目的ゆえ、嫌が応にも興奮50%増し状態なのである。もう下呂を出た瞬間から目がキラキラしていた事は周りの証言から明らかになっている。それくらい今回のツアーの中でも特別な時間なのである。
大垣の駅から、相方の後輩であるアオエビ嬢にわざわざ車で迎えにきて頂き(感謝!)、いざ養老へ。まずは肉購入のために丸明へと向かう。店に着く前からもうかなり盛った犬のような状態の俺。市場といいこういう場所といい、食材があつまる所ってなんでこんなに興奮するんだろうか。野外音楽フェスなんかより余程上がるw。
それでは購入した肉を見て頂こう。ちなみに今度の日曜日に、このとき買った肉を使って養老の肉オンリーのパスタ会を開くつもり。まぁその日だけじゃ消費しきれないので何度かに分けてやることになると思うが、買った肉の紹介ついでにそのとき作る予定の料理法も合わせてざっくり書いておくので、そのパスタ会に来たい人、来る人は味を想像してて下さい。告知&募集は追ってMixiでしますね。
まずはハチノス。これで1kgちょっとある。通常焼き肉屋では白い状態で出てくるが、本来はこんな色。この皮を湯剥きすると白い状態となる。でも別に剥かなくても長時間煮込めば問題ない(見た目を除けば)。これは定番のミント風味トマト煮込みにする。トマトソースは長時間煮込んだものがすでに作って冷凍してある。乞うご期待。
これは飛騨牛のテール、つまりしっぽの部分だね。大きさはやはり1kg強。これも良く赤ワインなどで煮込みにされる。骨の部分からいいエキスが出るんだな。それなりのリストランテでは結構な値段を取るが、それを考えるとバカバカしいほど安い。これはブラザート(蓋をしてじっくり煮込む)にする予定。実はこれのためにブリッコ ロッケのバローロを注文済み。俺、酒飲めないのにw。
牛だけでは飽きるので、牛以外の肉も買ってある。これは馬刺。バルサミコ風味のカルパッチョにしてサラダ風の冷製パスタにして出す予定。
続いて、ご覧の通り鶏のもも肉。『奥美濃古地鶏』というブランドの肉で、以前岐阜の焼き肉屋で食ったが、歯ごたえは思った程無かったが結構な旨味の濃さであった。これでジャガイモやニンニクと香草グリルにしたら、いい出汁出るんだろうなぁ....(遠い目)。
これは飛騨ポークのほほ肉、いわゆるトントロってやつだね。これはサッと炙って塩こしょうで十分美味いのだけど、どう調理しようか迷ってる。塩で漬けて即席グアンチャーレを作ってカルボナーラにするというのもいいしね。とりあえずもう少し悩もうと。楽しいからw。
これらの他に、飛騨牛のスジ肉を1kg(これも800円くらいだったなぁ、確か)買ってあるのでw、アッサリ塩味でプルプルに煮込んだものをシャキッと茹でた菜の花かなんかとパスタに絡めようかなと考え中。うーん、考えただけでたまらんねぇ。でも帰ってから知ったのだが、実は牛のスジ肉より馬のスジ肉の方が煮崩れしにくく美味いらしい。馬のスジもキロ単位で大量に、しかもさらに安値で売ってたよ....今度は絶対買って帰ろうっと。
もうね、俺にとっては小学生にとってのディズニーランド、モーヲタにとっての卒業コンサートなんて比じゃないくらいアガる場所だったね。これからは必ず寄る事にしようと誓い、いよいよ本日のクライマックス、養老の焼き肉屋へゴー!