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名古屋〜下島温泉〜養老ツアーその3 『仙游館』

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 名古屋を2時過ぎに出発、JRの普通列車に乗ってのんびりと下呂方面へと向かう。2時間程揺られて到着したのが飛騨小坂駅。そこから車で10分かからずに着ける場所にあるのが下島温泉の仙游館。今夜の宿だ。
 生憎の雨なので駅まで車で迎えにきてくれたのだが、その道中は見事に人気、というより生体反応すら感じないようなひなびすぎた景色が延々と続く。川に毒でも流されたのか?というくらいの寂々とした感じ。う〜ん素晴らしい。名古屋の華やかな喧噪からのこの落差。旅はどちらか一方でなく、両方の高低差があってこそ深まる。それを唯一繋ぐのは美味い食い物。これが俺のいい旅の基本コンセプトだ。

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 宿に着いたのが6時頃。当然最初にする事は決まっている。この時だけは飯なんか後、後。取る物も取り敢えず離れの露天風呂に急ぐ....見よ、この写真。パンフをスキャンしたものではないぞw。この風情に癒されない奴がいたらお目にかかりたい。程よく残った雪景色がまたそれに拍車をかける。
 そのシチュエーションもさることながら、炭酸泉のお湯もなかなか素晴らしかった。俺なんか別にこんなにツルツルになる必要ないのに、というくらいスベスベと気持ちよくお湯が肌を滑っていく。保温も抜群。もともと肩こりや目の疲れなど、血流に関するネガティブ要素は皆無の体を持つ故、あまり有り難みが湧かない男ではあるが、それでも効果は一目瞭然であった。


部屋に戻ったらすぐ食事。いつも温泉宿の食い物には過剰な期待を寄せたりはしない。もうそのシチュエーションだけで満足出来るのもあるし、あまり肩肘張らずにシンプルにその土地の素材感の強いものを食えればそれで満足だからだ。温泉場というのはそういうものでしょう。そういう意味ではここの飯は完璧な食事であった。以下に写真を並べてみる。


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 なんてことのない山の宿の食事という感じだが、シンプルかつ素材の持ち味の生きた滋味深い味わいで充分以上の満足感が味わえた。特に蕎麦に乗ってる山芋w、先付けの蕗の薹味噌、それにあまごの塩焼きと春野菜の天ぷらが白眉であったが、意外にも(というと失礼だがw)、ほう葉焼きの飛騨牛がなかなか質のいい肉で、期待してなかった分驚きもひとしお。勿論この食事を目当てに来るような宿ではないのだが、この環境とこのお湯とこの食事は、ここまで来る手間など考慮しても、おつりが多すぎる感じがある。この宿でなくてもいいけど、この地には是非また来たい。


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 ついでなので翌朝の食事も載せておこう。ご覧の通り本当に飾り気も素っ気もない飯であるが、このほう葉味噌のなんともいえない香り一つだけで十分な精神的満足が得られる。どうやったら食えるのかと今になって思うが、このおかずでご飯3杯食ったw。


 というわけで名残惜しくも出発の時間である。もう一泊時間が取れれば高山の方まで足を伸ばしたかったが、比較的近場のここでも『旅』は十分成り立つ事が分かった事は収穫である。やはり岐阜は侮れん。俺はゲレンデとは無縁の男であるが、雪山好きならスキーとセットに出来るし、夏なら鮎、養老で肉などとも組み合わせればかなり満足の行く旅になることは間違いないだろう。


〜続く〜

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