名古屋〜下島温泉〜養老ツアーその4 『下呂温泉合掌村〜民芸食事処山びこ』
宿は朝8時過ぎに出発。少し岐阜方面に戻って下呂までバスで移動し、世界遺産の合掌造りの民家群を見に行く事にする。『ここは世界遺産の白川村から移築した民家が並ぶ合掌の里、紙漉きや陶器の絵付け体験ができる民芸の郷、旅芝居の公演がみられる演芸館しらさぎ座、飛騨の自然や祭りなどを紹介するふるさとの杜などがあります。』との事であるw。
流石に本家ではないためこじんまりとはしているが、なかなかに風情のある場所である。『紙漉きや陶器の絵付け体験ができる民芸の郷』というが、実際は民家一つずつであるw。それでも想像以上にちゃんとした職人さんが実演していたなかなか興味深かった。
写真は、この郷の中でも一番立派な重要文化財の『旧大戸家住宅』内に設置されていた土雛まつり。これが結構凄い。こんな感じで大量の土雛が前と左右三面にびっしりと並ぶ。これだけの土雛が並ぶと何やら呪術的な空気が発生する。囲まれていると別世界にトリップするようだ。微妙な煤け具合がまたリアルである。
ちなみに2階はこんな感じで当時の生活が再現されてる。右で養蚕に勤しむおばちゃんは人形である。これもまた煤け具合が妙にリアル。つーか怖いw。寄ると蚕まで一個一個作ってあってなかなか凝ってる。什器や農工具は全て当時のものがそのまま置いてあるので、かなり味が出ていてなかなか渋い。
これは陶器の絵付けパビリオンwの外にある、一般客が記念に残していくタイルだ。神社の絵馬のタイル版と思ってくれていい。俺は神社やこういう処にくると必ずじっくり見てしまう。こういうのは大体8割はカップルの愛の叫びと相場が決まっているが、書く媒体や手間が変わってもやはり同じであった。あとの2割は愚痴と自分の店の宣伝であるw。旅で開放的になってるとはいえ、良くもまぁこんなもの書けるものだ。冷静に読むとどれもコッパズカしい事この上ない。中にはプロ並みのイラストがあったり、『森本レオ』のものがあったりして飽きさせない。これがこの合掌村で一番面白かったw。
他にも紙漉き体験の家、世界の狛犬が展示された狛犬博物館(これもオモロかった)など、なかなかに楽しませてくれる。まぁ強くオススメはしないがw、下呂に寄った際は、時間があれば行ってみてもいいと思うよ。
さて、散策のあとは飯だ。ランチに訪れたのは温泉場からほど近い場所にある『民芸食事処山びこ』。そもそも選択肢が多く無いので選ぶのは楽だったが、その分不安もいや増す。
本当は天然の自然薯を食べたかったのだが、既に季節は終了。仕方ないので通常のとろろご飯定食とあまごの唐揚げを頼んだ。あまごは流石に美味い。骨まで柔らかくじっくり揚げられており、野趣あふれる香ばしさがたまらん。何も味を付けずに魚の持つ旨味だけで十分食える。とろろも、自然薯ではないけどさすがに味が濃く美味しい。余計な味付けをせずにシンプルに芋の風味が感じられて嬉しい。実に満足度の高い飯であった。
そして何故か観光地には必ずあるコロッケ。ここは当然飛騨牛を使ったコロッケだ。俺は地方に行くと必ず買う。ここのはちゃんと牛肉の脂の甘みが感じられて美味しい。一個150円と安くは無いが、風光明媚な川沿いを歩きながら齧る熱々のコロッケってなんでこんなに美味いんだろうか。満足。
そんな事をしているうちに気がつくと移動の時間。次はいよいよこの旅のハイライト、養老で焼き肉三昧だ。今回は食べるだけでなく、『仕入れる』wという目的もあるため、いつもより否が応でもテンションが上がる。意気揚々と岐阜方面(帰りは特急ね)へ乗り込む。