名古屋〜下島温泉〜養老ツアーその1 『キッチンダイシン』
2006/3/10から二泊の間に、名古屋、下島温泉、下呂、養老を廻るツアーを敢行した。金曜の夜、仕事を早々に終わらせて新幹線に飛び乗り19:00頃名古屋に到着。その晩の食事から始まって日曜深夜の高速バスで帰京するまでの、かなり高い密度のグルメツアーなのだが、初日のメインの目的は、実は食い物だけでなく我がWSFF2102のバンマスEIJIが回すイベント『覚えてナイトin名古屋』@Club Buddhaに遊びに行く事。イベント主催の平ちん、エイジマン、mimmaiの二人、偶然同時刻に近所のDaughterで回してる下村さん(飛飛機械from京都)など、実に1年以上ぶりに会う西の友人達と盛り上がろうという寸法だ。このblogは食い物の話がメインゆえ詳細は省くが、イベントは大層な盛り上がりを見せていた。久しぶりにmassanの生ウラクラも見れたし、懐かしい友人達にも会えて終始楽しいひとときであった。
そのイベントの前に、今回のツアーのトップを飾る夕飯の店に選んだのは、前述の友人エイジマンの義父の店、『キッチンダイシン』である。別に友人が絡んでるから贔屓目で選んだわけではなく、地元で長年愛される老舗の洋食屋さんの娘さんと、一昨年結婚したのがたまたま友人だったというだけの話である。実際、全くの他人の店であろうとも、行ってみれば十分満足出来る店でなければ選ばないしここにも書かない。知り合いかどうか関係なく、しょっぱなを飾るに相応しい居心地の良い店であった。
何しろこのお店はハンバーグが有名との事で、当然今回頼んだのもハンバーグ。ぱっと見はかなり大きく、玉葱の器に入った卵と相まって独特の佇まいを見せている。これぞ日本の洋食のオリジナリティという感じだ。これから夕食をハシゴしようwと思っていたので、出てきた瞬間はその大きさに多少怯んだが、一口食べるとなんとも軽やか。ジューシーなのにフワフワの食感が大変面白い。通常より野菜の比率が多いのだと思うが、その割には随分と分厚く、また肉汁も多く残していて、巷に溢れるヘルシーという名の単なるスカスカなハンバーグとは一線も二線も画す。丹念な捏ねと焼き技術の妙なのだろう。流石老舗の洋食屋さんの名物だ。近くにあったらかなりの頻度で通いたくなる味である。
もう一品、焼き味噌とんかつも頼んでみた。タレが焼き味噌なのかと思ったら、カツが焼きカツなのね。これならタレは味噌でなくても良かったなぁとも思うがまあ良い。ここのカツはそう、あの北品川と同じ、フライパンとオーブンで焼いて火を通していく手法で作られている。したがってあの独特の香ばしい食感の衣が楽しめるのだ。肉質という意味ではとびっきり上等というわけではないと思うが、しっかり丁寧に選ばれ、作られているのがよく分かる。その上品さゆえ、本当は強い八丁味噌でなくまず塩で食べたかった。次にきた時は普通のかつを試してみようと思う。
この店で印象深かったのは、やはり地元の客を大事にし、地元に愛されている店ということで客層は家族(子供連れ)が多いのだが、そういう店にありがちな喧噪が感じられない事だ。いや、排他的な程静かというのではなく、程よく賑わっているのだけど何故か凄く落ち着くのだ。子供も誰一人大騒ぎしていないし、大人も口調が穏やか。これも店主の人柄なのだろうか、東京から来た一見客の俺でも、何年も通ってるかのようにまったりと落ち着いて食事を楽しむ事が出来た。こういうフレンドリーな空気感は、技術やお金で作れるものではない。そして勿論それが年輪となって味に反映されているのは言うまでもない。そういう、料理は勿論それ以外の全てをもひっくるめて、愛すべき店のお手本のような場所だと感じた。
そしてこういう店を作れるご主人の娘さんも気さくでとても感じのいい子なのだが、その彼女のハートを射止めたエイジマンもまた、この店のような愛すべき人柄の持ち主なのだ。今は某大手セレクトショップの支店長を任される男だが、彼ら夫婦がこの店を継いだら一番いいのではないかと俺は密かに思っているのだ。
ちなみにこの後、ハジゴしようと思っていた焼き鳥屋があったのだが、時間が遅くなってしまった所為か花金ゆえか、ネタ切れで候補のもう1軒とともに店じまいであった....次回こそは必ず行くぞ。ダイシンとセットでw。
Comments
お、早速第一弾が。
正しき御飯のおかず的洋食って佇まいですなあ。>ハンバーグ&カツ
引き続き期待しております。
イベントレポも書いてよー
Commenter: matsu | 2006年03月13日 12:12
イベントレポは少しmixiの方で書いたけど、写真が無いのよね。あれで勘弁して下さいw。
今度名古屋に行ったら一緒に行こうぜー。ちなみにエイジマンのカミさんとお父さんは結構似てましたw。
Commenter: pasta-man | 2006年03月13日 22:44