(得体の知れない)3種のキノコの手打ちタリアテッレ
スウェーデン土産で、得体の知れない乾燥キノコを3種類もらった。『これでパスタ作ってみて!』という、半ば挑戦的なリクエストだったのだがw、そういうリクエストはむしろこちらからお願いしたいぐらいだ。
kantareller(和名:アンズダケ)
Murklor (和名:?)
Karl-Johan (ようするにポルチーニ茸)
kantarellerは、アンズダケという名前で日本にも生えてるようだが食べた事は無い。フレッシュはとても綺麗なオレンジ色をしている。ヨーロッパではどこでも普通に食べられてるらしい。Murklorは和名がわからんが見た目が脳髄チックでかなりグロい。まぁ往々にしてグロいほど美味かったりするんだが、スウェーデンの食は基本的にあまり信用してないwので期待半分不安半分。Karl-Johanは香りも見た目もまんまポルチーニ。スウェーデンではそういう名前なのだろう。調べたら昔のスェーデン国王の名前のようで、ようは『キノコの王様』的な意味だと思われる。
今回はこの(日本では珍しい)3種類だけを使って、素材の味を素直に味わおうということでシンプルにニンニクバターでソースに仕立て、手打ち麺と絡めてみた。
作り方はポルチーニのパスタと一緒。全部まとめてぬるま湯で戻して、ゴミを漉した戻し汁と一緒にソースにしちゃう。結論からいうと、とても美味しい。特に見た目一番グロいMurklorの、クラゲともキクラゲとも言えない食感がよい。香りはやはり一番個性的なKarl-Johanの香りが支配的だが、ポルチーニだけで作るよりも奥行きが出るし、戻し汁も濃すぎなくて良い。食感もそれぞれに個性があって、単に乾燥キノコだけの具材なのに単調にならないのも嬉しい。リクエストしてきた当の本人達も喜んで食べていたので成功といえるだろう。スウェーデンに帰ったら頑張って作ってみるようにね。