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米沢屋@深沢

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 もうすぐイタリアに旅立つEri-tinのプチ壮行会という名目で、2007年の肉初めをしてきた。どうせならイタリアでは食えない料理をと言う事で、焼き肉。それも出来れば豪快な肉塊を食わせてくれるところがいいだろうということで、選んだのは深沢の閑静な住宅街の中のこじんまりとした商店街に佇む、前々から行ってみたかった名店米沢屋に初めて訪れてみた。
 ここは、普通ならむやみに注文するのも憚られるだろう上等の米沢牛を、惜しげも無く塊の状態で食わせてくれる。しかも内容を考えれば決して高くはない。質とコストパフォーマンス、肉が上等だからこそ出来る必要最小限の上品な味付け、加えて店主の元気な立ち振る舞いから生まれるポジティブな空気感も含めて、俺の中ではジャンボをも超える、都内3本の指に入る屈指の焼き肉屋となった。俺の今年の食運wを占う初外食としても、来週には料理修行でイタリアに赴くEri-tinを連れて行く店としても、これ以上無い最高のチョイスが出来て大変満足である。

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 席に着いて注文するより前に店主から言われた『本日のお勧め』の二つのうちの一つ、ヒレをまずは塩胡椒で。事前の情報から分かってはいたハズなのに、(ネギも極太なので写真では分かりにくいが)いきなりのこの物量感に圧倒される。そして見た目だけではない、肉質も牛肉の赤身の美味さを思う存分堪能出来る一品であった。牛肉本来の、豚肉との決定的な違いが如実に分かる。牛肉は、魚で言えばマグロのようなものだ。サシが見事なトロも勿論美味いが、霜降りの脂の乗った部位というのは、その旨味に助けられて、えてして個体の質の差が素人には分かりにくい。赤身がどれだけ美味いかでその個体の質が分かる。勿論ここのは間違いなく一級品であった。そして余談だが、横に添えてあるネギもどこのものかは分からないがとても甘くて美味い。


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 そしてお勧め二つ目がこの大判。無謀にも塩とタレ両方頼んでしまった。まぁ今年最初の肉だ、値段は分からないがw景気良く行きたいではないか。とはいえ、名前からは部位は想像しにくい。しかし見ただけで凄まじいクォリティである事は確かだったのだ(隣のテーブルで確認済み)。ぱっと見はサーロインかなと思ったが、この濃厚さを考えるとリブロース(+カブリ)かもしれない。とにかく、上質な和牛独特のネットリとした旨味の濃さながら、後に全く残らないサッパリした食後感は感動ものであった。


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 そしてなんとも嬉しい事に、シビレやハツモトなどのマニアックなホルモン系の部位まで塊で出てくるので嬉しさのあまり涙が出る。特にシビレをこの物量感で食ったのは、あのBSE騒ぎ以前の話だから随分と久しぶりだ。そして、この店の肉質の良さへの自信がうかがえる味付けにも触れておきたい。余計な調味料使いを抑えていながら、タレとしての味もしっかり出し、その上ちゃんと肉本来の味わいを殺さないここの塩ダレは本当に秀逸。その分、駄目な肉を使えば殆ど効力を持たないタレとなる可能性もあるが、それがかえってここの肉の上等さを物語ってる。


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 ここでようやくタレものを。ギヤラと上カルビだ。これら定番ものも全て一塊。徹底している。Yakiniquestにも書いてあったが、塊の肉を自ら焼いて食うにはそれなりのスキルがいる。火の強いところで両面を短時間で焼いて、その後適当な大きさに切り分け、あらためて丹念に焼いていく。このプロセスがまた楽しいのだ。それもこれほどの上質の肉でやるのだから、その、一種の征服感による快楽は計り知れない。だからこの店では肉より先にトングとハサミが出てくるのだw。
 ギヤラはしっかり焼いても濃厚な脂の部分はちゃんと失われずしっかりと形を保っていたし、その旨味たるや久しく味わってないレベル。カルビも勿論素晴らしい旨味を含んでいた。そして何より素晴らしいのは、どちらも食後の口中のベタベタ感が全くない事。これはタレの良さもあるが、やはり上等の米沢牛だからこそだろう。


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 またこの煮込みが....本日の裏MVM(Most Variable Meat)といっても過言ではないほど美味い。今まで食った煮込みとはまた違うベクトルを示していて、基本は味噌ベースだがそれほど複雑な味付けはされてなく、やはりここの肉の味付け同様、肉の旨味を最大限に引き出す上品な味付けがなされていて、スープを堪能するというよりは肉の味を堪能出来る煮込みになっている。煮込みというと、肉や野菜から出る旨味をたっぷり含んだスープを堪能するものという先入観があったので、これには意表を突かれた。濃い味付けが好きな人には物足りないかもしれないが、俺はもの凄く気に入ってしまった。頼んで損は無い一品である。


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 続いて手前がホッペ(ホホ)、左がネギ塩ホルモン、右がタンスジ、いずれも塩である。これまでの流れからすると容易に想像がつくクォリティであるが、それぞれその部位に見合った方向で最大限の旨味が堪能出来る。俺もさっきから旨味旨味と五月蝿いが、一口に旨味といっても部位によってそれぞれの個性がある(特に内蔵系はね)もので、この三つは特にその個性が際立った味わいの三品である。スルメのように良く噛んで最後の一滴まで旨味を絞り出したい。


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 後半のハイライト、上タン塩。やはり圧倒的な存在感で登場してきたが、もはや驚かないw。まぁ年末に自宅で和牛のタンを二本も煮込んだから見慣れてしまってるというのもあるが、タンこそこういう厚切りで食したい部位だ。特にタンの価格が高騰してしまった今(輸入再開で落ち着いたのだろうか?)でさえ、こういう焼き肉屋がいくつか存在しているという事実はとても素晴らしい事だ。正円に整形されて薄く切られた半解凍状態のものがタンだと思ってる人は、一刻も早くこの店のような情熱を持った店に行く事を勧める。


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 そして大トリ、サブちゃんの『祭り』のごとき(つっても紅白はここ10年以上見てない)米沢のハラミをタレで。もう素晴らしいとしか言えません。ハラミは内蔵系に分類されるのでどこのブランドだろうが無名だろうが一緒なのだが、米沢のものだけはブランドがつくという話も納得出来る凄さ。俺が食った中では一番と言っていい濃厚な旨味を持つハラミであった。勿論塩ダレでもカマゲンしたのは言うまでもない。どちらも美味いが、最初に行くならまず塩で食う事を勧める。


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 そして〆(普通は逆だが、冷たい肉は俺の中ではデザートなのだw)に頼んだユッケ。これも絶品。溶けて無くなるという表現は、決して比喩ではないという事が良くわかる。ここでもその計算された上品な味付けが生きている。勿論凡百の焼き肉屋には、このように肉の味わいに依存する味付けは危険極まる行為だが、この薄味のタレで一品料理として高い次元で成立している事以上に、ここの肉質の凄さを示す事例はないので、これも是非頼むべき一品。
 またこの他にコムタンスープも頼んでみたが、やはり想像通り肉の上等さを示す味付けがなされており素晴らしかった。正直に肉の味わいが出るので多少の獣臭さは出ているが、それも含めてこれがテールの味なのだという事が分かる。俺もよく家でテールを煮込むのだが、やはりどうしてもワインや香草でその臭みを消そうと努力してしまう。しかしここまでの臭みなら逆に魅力になるのだなという事が分かり、色んな意味で勉強になった。


 昨年は焼き肉部門がかなり手薄になってしまったので、今年は少し気合い入れて行こうと思っていたのだが、その煩悩にも近い意気込みを成仏させるには十分以上の店であった。今年の年初は、年末の疲れから初詣にも行かなかったが、おみくじで大吉を引くなど比べ物にならない説得力のある年初の行事となった。
 確かに、養老や九州(福岡や宮崎)、大阪などを知っている今となっては、焼き肉は高校ラグビーと同様西高東低というイメージがどうしても俺の中から消えないのだが、なかなかどうして、東京にもこのような情熱溢れる焼き肉屋が存在するのだ。すっかり駄目になってしまった東京勢の代わりに東で孤軍奮闘頑張ってる桐蔭学園のごとく、これからも東の横綱の一角としてその情熱の火を絶やさないで欲しいと心からエールを送るばかりである。

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» 米沢屋 @深沢 (焼肉) from 東京右往左往
もっと早く行っていればよかった、と。 等々力の紀伊国屋の角を [詳しくはこちら]

Trackback Date: 2007年09月24日 01:06

Comments

塊肉(塊ホルモン)ヤバイです。連れてってください。

Commenter: matsu | 2007年01月09日 10:50

matsuやん:
ホントヤヴァイですよ。でも当日夕方で19時半の予約取れたし、あのクォリティで何故超有名店になってないのか不思議。難点は徒歩で行くのが結構大変なこと(車で行ったけど)。でもそれを乗り越えて行く価値あり。来月あたり参りますか?

Commenter: pasta-man | 2007年01月09日 18:43

うまかったね☆
今年食べに行ってまた行きたい店ナンバー1です!って、まだ始まって10日も経っていないから当然か…
でもでも、これを越える名店求む!って感じですわね。
ありがとっ

Commenter: maicobra | 2007年01月09日 23:12

あ、行きたいです…。

Commenter: SIO@浮き草人生 | 2007年01月10日 17:08

来月辺りいきましょう!

Commenter: matsu | 2007年01月10日 22:14

あ、、、私も食べたい!!!

Commenter: モー | 2007年01月11日 10:15

マイコ:
超える名店、東京では数えるほどだろうね。ただしそれなりの金額は覚悟しないと。九州とか行くとまだあるけど。

SIOちゃん:
行きましょう。

モー:
みっちーも呼んでここでサローネの打ち上げやるか。

Commenter: pasta-man | 2007年01月12日 12:31

やるやる!いくいく!にくにく!

Commenter: モー | 2007年01月14日 02:20

にくにく!いくいく!やるやる!

この店すごい!意外と遠くないし、絶対行きたい!昨日ねぎしで食べた牛タンの薄いことったら・・しくしく・・

冷たい肉はデザートって・・こんな人初めてです。

Commenter: みっちー | 2007年01月14日 19:40

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