子持ち鮎のなれ鮨とクルミのリゾット
うちのblogではもはや定番食材の一つになった泉屋さんの子持ち鮎のなれ鮨。本来そのまま食べたりお酒のお伴、はたまたお茶漬けにと、パスタに使うなどという暴挙に及ぶのはもってのほかとw思われるほど完成された味なのだが、今回はその辺も考え、パスタよりはずっと親和性が高いと思われる米、つまりリゾットにして、本来の使われ方に少し歩み寄ってみた(という表現も可笑しいが)。
食感と香りのアクセントにクルミを合わせてみた。本来クルミはあまり魚介と合わせて使う事は少ないと思うのだが、このなれ鮨の旨味というのは乳酸発酵してる所為で限りなく動物性(というか乳製品)に近い旨味を含んでいるので、思い切ってこの異種格闘技を試してみた。野菜の甘みも欲しくてダイスに切って炒めた茄子も入れた。なれ鮨の仄かな酸味とバターで炒めたクルミの香ばしさは意外と合うように思う。なれ鮨がゴルゴンゾーラ的な役割を果たしているからだろう。その酸味により深みを与えたくて、中央を窪ませて少し煮詰めたトマトソース(これにも当然なれ鮨をすり潰して混ぜ込んである)を添えた。途中から混ぜながら食うとまた違った味わいが広がる。まだプロトタイプの段階だけど、なれ鮨のリゾットもイケそうな感覚は掴めた。