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むくの実亭@港北

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 別に心霊ツアーに行ってきたわけではありません。上の写真は紛う事なきレストランの外観。横浜は港北ニュータウンから少し外れた長閑な風景が広がる山の竹やぶの中にこのむくの実亭という一軒家レストランはあります。
 『ほんとにこんなとこに店があんのかよ?』と思わせる道中は、随分前に行った讃岐うどんツアーで訪れた山内を彷彿とさせる、最終的には軽自動車でも一台通るのがやっとの山道。どうでしょう?リターンズでやってた四国八十八カ所巡りにも負けない。それだけでかなりアガります。そしてやっとたどり着いた場所にはサリーちゃんの家....と見まごう程の洋館。内部も同様になかなか趣のある作りになっていて、窓からのぞく竹やぶと相まってとても気持ちいい。さぞかし年代物の建物なんだろうなぁと思ったら、十年ほど前にこの店を作った時に新築したのだそうで....一応最寄り駅は市営地下鉄の仲町台かセンター南だが、タクシー必須。そして完全予約制。確信犯にも程があるね。
 ここで食べられる料理は、創作フレンチというか、和食とフレンチをフュージョンした、箸で食べるコース料理らしい。ここに至るアプローチ含め仕掛けはバッチリ。さて、味の方はどうだろうか。

 ここの夜はコースのみのメニューで、メイン料理に肉or魚or両方という3つの選択肢がある。俺は当然両方。どれくらいの量が出て来るのか分からないが、客層(俺以外は皆女性だった....)を鑑みるに、恐らく食えるだろう。


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 まずはアミューズ。カクテル仕立ての冬瓜の冷製。蟹肉、オクラをあしらって冷たいブイヨンに絡めてある。冬瓜とオクラを食うに、野菜にはこだわってると見える。その味を殺さないように味付けは非常に上品。ここに来るまでの道は、横浜とはとても思えない程の田園風景だったが、こういう野菜を使いたいからここを選んだのかもしれない。


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 前菜。サーモンのマリネと白イカのお造りにアボカドのディップを乗せてある。回りに流してあるのはジェノベーゼソース。アボカドのディップが丹念に裏ごししてあって滑らか。


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 これは夏らしく鰻をキャベツに巻いて蒸したもの。鰻自体は甘辛い和風な味付け、というより蒲焼きだね。それに煮詰めたバルサミコのソースを合わせてあるのが面白い。結果として全く和風にはなってない。キャベツの爽やかな甘味、そして焼きもろこしの香ばしい甘味がいい。特に焼いたコーンは、子供の頃祭りの夜店で食った焼きもろこしを思い出させて嬉しい気分にさせてくれる。


mukunomi_soup.jpg

 スープは冷たいコーンポタージュ。これも控えめな味付けときめ細かい滑らかさで丹念な仕事を感じる。その控えめな味付けにもかかわらず、コーンの甘味はしっかり生きてるし、やはりここでも素材の良さを感じる。


mukunomi_suzuki.jpg

 いよいよメイン。まずは鱸のポアレ。やはりここはあまり凝った事はせずに、その季節一番美味い素材を衒い無くそのまま生かす料理を信条としてるようだ。旬らしい脂の乗った鱸はそのままで美味い。アスパラや枝豆などの野菜もソースをつけずにそのままの旨味を楽しめるもの。驚きは無いが安心して食える。


mukunomi_meat.jpg

 続いて肉料理は牛肉を中華っぽい味付けでグリルした一皿。肉質、焼き加減ともにまぁまぁ。味付け的に前の鱸、コーンスープとあまりつながりを感じないのでちょっと違和感があるが、肉料理でも全くしつこく仕上げないところはこの店らしいところだろうか。


mukunomi_gohan.jpg

 うを、ここでいきなりご飯とみそ汁がw。梅のご飯もジュンサイの赤出汁もしっかりと素材の良さを感じて美味いんだが、肉以降の急展開な流れにちょっとついていけない感じがw。食べ出しから想像出来る着地点がこれほどイメージと違うコースも珍しい。


mukunomi_ice.jpg

 そして〆は牛乳のシャーベット。流れからすると、このまま葛きりかなんか出て来るのかと思ったがw、美味い事は美味い。自家製であろう桃のコンポートも、しっかり果実感が残ってて大変美味しいし、牛乳のシャーベットもべたついた感じが無く嬉しい。


 味付けや素材の良さなど、非常に繊細で穏やかで大変好ましいものなのだが、それに反して後半の肉からシャーベットへの流れがジェットコースターのようで戸惑った。面白いのではあるが、行き慣れていない人間には面食らう構成だ。ご飯にもう少しフレンチな細工があったらいいのかもしれないが。しかしそれがこの店の持ち味なのかもしれない。この突飛なシチュエーションも含め、穏やかな味付けや素材を生かした仕事などに惑わされがちだが、実はここのシェフはゲストを吃驚させるのが好きなのかもね。何度も通えばその辺を余裕を持って楽しめるようになるのかもしれない。

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Comments

おおお~~~!!!むくの実亭!!!
ここは我が家で家族誰かが誕生日の時とかに
かつてよく行っていたお店です!!!
知る人ぞ知るお店だと思っていたのですが(場所的に。笑)
さすがはパスタマンさん!!!
車の運転も毎回ビクビクしながら行ってました。
けど1回、家族4人が全員「?」って思ったときがあって。
あきらかに味が落ちてたんですよね。
(グルメじゃない私が気づくのだから相当)
それ以来、我が家では行く事がなくなってたんです。
パスタマンさん的には味、どうでした?
けど今度の10月に旦那が帰国した際、
既にこのお店に行く事が決定してます。
我が家の行きつけのお店にどうしても彼を連れて行ってあげたくて。
すんごい久しぶりに行くので楽しみです!

Commenter: マキa.k.aジルスコット・ヘロン | 2006年08月09日 11:25

マッキー:
へ〜、それはそれは。偶然ですな。雰囲気いいし、落ち着いて食えるし、
そういう用途に使うには持ってこいの店だよね。

>パスタマンさん的には味、どうでした?
俺とゴマの食べ終えた後の感想は、
『うーん、普通?』でしたw。
こうしてレポ書いてるくらいだから嫌いではないし、
素材も良いものを使ってる。
ただ、この店に至るまでの仕掛けによる
ワクワク感は少し裏切られた感じはしました。
コース自体の流れはもっと自然に、しかし
一皿一皿の料理にはサプライズがもっと欲しかったなー。

そっかー、かつてはもっと美味かったのか。
食べながらそんな感じはしてたけど、気づくのが遅かったなー。

Commenter: pasta-man | 2006年08月09日 13:56

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