吾妻橋やぶそば
ついにうちに車がやってきた(今までは徒歩か電車で食材を調達していたのだ)。これで市場にも難なく行けるし、よりメニューの幅が広がりそうだ。相方がわざわざ岐阜から乗ってきたのだが、地元の後輩が、道中心配だというので助手席にのって一緒に東京までやってきた。宿は何故か浅草に取ったというw。浅草には随分行ってないし、合羽橋に用もあったので、週末に接待がてら一緒に浅草まで付き合う事にした。
浅草といえば美味いものは沢山ある。その中で、地方からわざわざやってきた人間に食わすとなると、江戸前の蕎麦か柳川かうなぎといったところか。雨の中のランチなので、流石に何処もすいてるだろうと思ってた俺が甘かった。並木薮も駒形どぜうも大行列。仕方なく、昔好きだったうなぎ屋の東家に電話すると、なんと今はお持ち帰りのみの営業という。晴れてたら川辺でうなぎ弁当というのもオツだったのかも知れんが、生憎の雨。ということで、久しぶりに吾妻橋やぶに行く事にした。
ここへ来たら当然胡麻汁そばでしょう。薮ならではの濃いめのつゆがベースになっているので、まろやかでありつつもキリッとした味のつゆがクロレラ入りの爽やかな風味の蕎麦と絡んで心地いい。全国色々なところで蕎麦を食うけど、杉並生まれの俺は、やはりこういう蕎麦を食うと『蕎麦は江戸前に限るね』と言わざるを得ない。これで600円(一人前ね。写真は2枚w)は安いよなぁ。
ついでに鶏わさも頼む。ここの鶏わさも本むら庵のものと並んで好きだ。
食い終わったら、浅草駅に帰る道すがらある満願堂に寄って、まだ暖かいいもきんを買って歩きながら食うのが俺の定番。ここのいもきんはいつ食っても変わらぬ懐かしさを感じさせてくれるから好きだ。家に持って帰ってきて食いたいとは思わない。俺にとってここのいもきんは、柳屋のたいやきと同様散歩しながらながら食うもんなのだ。何故ならそれは、近所のシチュエーションも味の一要素として不可欠だから。
帰りに合羽橋に寄って、和包丁3振りを購入(薄刃の代わりに菜切りにしたけど)。なにせ左利きなもんで、なかなかその辺では売ってないのだが、やっと一生使える(と思われる)包丁をゲットした。これで出張料理人もばっちり出来る。