テッポウと新ジャガのジェノバ風マファルデ
ここのところ、俺の作るジェノベーゼというと、和風だったり冷製だったり、『どこがジェノバ風やねん!』つーものばかりだったので、たまには正統派のジェノバペーストを作ってみた。何しろウチの相方は昔からパスタといえばジェノベーゼが大好物なのだ。が、俺がひねったものばかり作るもんで、毎日パスタを食う割には一度もちゃんとしたジェノベーゼをウチで食った事が無かったのだ。しかも微妙にカスッたものばかり食わされてストレスも溜まってただろう。正直すまんかった。
しかしそこはそれ、何かヒネリが欲しくなるのが俺の性。今回は、いつも使っている品川の肉屋でいい和牛のテッポウ(直腸)が手に入ったので、実験がてらメインの具材に使ってみた。直腸ということで、通常のホルモンよりも若干癖は強いが、旨味は強くとても美味しい。ジェノベーゼソースが綺麗にその臭みを消してくれるので、その旨味と歯ごたえだけを堪能出来る。具材にもう一つジェノベーゼと相性のいいジャガイモも加えてボリューム感を出した。
何せ俺は無類のモツ好き。日本特有のモツ焼き文化とパスタが融合出来れば俺にとってこれ以上の事は無い。今後もモツを使ったパスタは積極的に試していきたいと思っている。いいレバ刺しが手に入れば、カルパッチョにしてパスタに使ったりしたいねぇ。