和素材を使った冷製ジェノベーゼ 花見バージョン
月曜日、以前から河原町サロンなどで世話になっている大垣のゴ君と、彼と同郷でこれまた食材等で世話になりっぱなしの岸本姉妹をうちに招いた。この面子で食の話に花が咲かないわけが無い。それぞれに是非食ってもらいたいメニューもあったし、イタリア帰りの岸本姉と念願のコラポも果たしたいのもあり、例によって緊急パスタ会を開催。予想以上に密度の高い会合となったのであった。
そのオープニングを飾ったのがこのパスタ。これはイタリアから帰ったばかりで直球なイタリアンでは満足しないであろう岸本姉に捧げる、初めて(しかし満を持して)挑戦した和食材をふんだんに使った冷製ジェノバ風パスタだ。具材は、昆布と焼きあごで取った出汁で霜降りにした甘エビと若竹水煮、菜の花。ソースはバジルの代わりに大葉を使い、先ほどの出汁、下呂で仕入れた蕗の薹味噌、アンチョビ、オリーブオイル、湯がいて刻んだ菜の花の葉、柚子胡椒、摺りたての黒ごまを軽くミキサーにかけて作った。菜の花と蕗の薹のほろ苦さ、味噌の甘み、胡麻の香ばしさと柚子胡椒の爽やかな辛みが複雑に絡み合って、それに甘エビの甘味が良く合う。そして仕上げには、この季節にこそやりたかった、塩抜きした八重桜の花(アンパンに乗ってる奴ね)を散らした。これだけの味を重ねたにも関わらず、無駄な味が一つも無かったと思う。『これが俺の和風パスタだ』と胸はって言える一皿。
これを思いついたきっかけは、最終回のイシバシレシピで作っていた、菜の花の胡麻味噌和え。これに、イル・ギオットーネなどで良くやる和と洋のスープの組み合わせ(昆布と生ハムとか)をヒントに味を組み立てた。
Comments
;;>_<;;←号泣。。。。
パスタマン!
多大なる愛を本当にありがとう!!
日本の植林政策のおかげで、ココ最近春の訪れを疎ましく感じこそすれ、楽しみに思うことなどなかった私が、数年ぶりに「日本の春を味わえて本当によかった」と心底思いました・・・
このパスタを食べるためかのように、日本にいることができたイタリア政府の怠慢さにも(苦笑)ちょっと感謝!!!!
Commenter: Eri-tin | 2006年04月05日 23:02