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シリーズ『よく使う素材』その1〜"Vietri"

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 俺は、パスタ作りに限らず何か作る事に関しては基本的に新しいもの好きで、かつ許容範囲が広いというか、『どこそこのメーカーでないと絶対使わない』というより、その素材をまず試してみて、『この味ならこういう組み合わせだな』と、チャレンジャブルに組み立てて行く事が好きなタイプである。が、中にはついつい継続的に使ってしまうものもある。これは俺に取って結構稀な事であり、余程気に入らないとそういうことにはならない。とすれば少しは紹介する意義もあろうかと思い、そのいくつかを紹介したい。まずは第一弾、Pasta Vietriだ。
 歴史や背景、製法や素材などの詳しい事は公式HPを読んで頂くとして、ここでは俺が(このメーカーのパスタの)『どこに惹かれるのか』、『どうして他じゃ駄目なのか』という事に絞って書いてみるつもりである。

 俺がこのようなblogを立ち上げるまでにパスタにハマった最大の要因は、何よりこのVietriのパスタに出会った事が大きい。それまでもパスタに限らず麺/小麦粉料理は大好きで、パスタだけでも実に数十種類は試していた。今パッと思いつくだけでもディチェコ、バリラ、セタロ、アネージ、デルヴェルデ、ルスティケーラ・ダブルッツォ、イル・サルマイヨ、ヴォイエロ、ラティーニ ....美味しいと思ったものもあれば、イマイチと思ったものもある。

 でも今思うと、Vietriに出会うまでは正直今のようにパスタに魅力を感じていなかったし、蕎麦やラーメンがそうであるように『そりゃ当然乾燥よりは手打ちの方美味いだろう』という価値観に縛られてもいた。Vietriに出会って一番カルチャショックだったのはそこだ。その粉の風味、モチモチとした独特の食感、形状や質感の完成された美しさなど、『乾燥パスタは、手打ちとはまた別次元の価値がある』ということを思い知らされてしまった。それが分かった時、ソースとの組み合わせや皿全体のコンセプトなど、2次元から3次元へと立体的に広がっていった。


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 中でもその形状の美しさと種類の豊富さには衝撃を受けた。俺の本職はプロダクト・デザイナーゆえ、どうしてもモノの形状には優先的に反応してしまう。実に120種類、日本に入ってきてるだけでも数十種類のパスタは、形によって味が大きく異なる事を知ったし、洗練されたアクセサリーのような美しい形状は、それだけで食欲をそそる。手打ちでは不可能な、機械成形ならではの複雑な形は、かつて無い未知の食感を体験させてくれた。またその個性の強さから、パスタの形状から発想が涌いて、それに導かれるようにソースや具材が決まっていくといった、今までとは真逆のプロセスも生まれた。まさに俺にとっては革命であったのだ(ちなみにその昔、ジウジアーロがパスタをデザインしていたが、アレには正直当時も今も何も感じない)。

 こういう衝撃は、得てして偏った価値観を打ち砕いてフラットにしてくれ、頭を柔軟にしてくれる。今ここまでパスタの魅力に取り憑かれ、そこから少なからず人生観にまで影響を受け、自ら成長の実感を得られているのは、決して大げさではなく、このVietriのパスタのおかげでなのある。今でも俺が一番多く使うのはVietriのパスタだが、価値観をフラットにしてくれたおかげで、手打ち、乾燥、ロング、ショート、全ての要素をニュートラルに自分に取り入れる事ができる。おかげでパスタにもソースにも素材にも頼る事無く、あくまで『自分が思い描いた価値を表現するメディアとしてパスタがある』と言えるようになったのだ。

 本来、Vietriのパスタを紹介するなら『どのパスタがお勧め』とか、『このパスタにはこのソース』、みたいな紹介が望ましいのだとは思うが、それはしないでおきたい。強いて言うならどれを買ってもいい。たまたま買ったモノから受けるインスピレーションのみを頼りに、ソースも具材も好き勝手に選ぶという楽しさを感じて欲しいからだ。気分で、なんとなくのイメージで、『この形状なら、このソースにこの具材だろ』と思ったらそれが正解。翌日違う具材で違うソースで作ったとしても、それも正解(勿論、イタリアンにおさまる範囲でねw)。それら全てを正解にしてしまう力が、Vietriのパスタにはあると思うのだ。

(撮影:Vietri Japan代表 永浜英利さん)

Permalink | パスタ料理の素材/コラム , 自作パスタ | ▲top

Comments

パスタマンさんはじめまして
ヴィエトリさんの休止はとても無念です><

Commenter: eku | 2006年09月08日 19:31

どもはじめまして。
本当に残念ですよね。仕方のない事ですけど。
ちなみにウチは120袋(60kg)買いだめしましたw。

Commenter: pasta-man | 2006年09月15日 18:17

Comments

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