京城苑@岐阜〜ツインアーチ138〜旅の終わり
夕方6時半に予約を入れ、ピッタリに到着。こういうときの時間の守り方はハンパでなく(自分に)厳しい。逆に言えばそれ意外がやたらルーズ。流行る気持ちを抑え、席に着くやいなや、飲み物と一緒に片っ端から肉を注文(焼き肉屋で野菜など食わん!)。事前に『ホルモンとロースはオススメ』との情報を得ていたので、ロースは特上、上、並と3種類頼んで食い比べるという暴挙に出た。メンバー二人なのにw。
上から特上、上、並ロース(手前。奥はテッチャン)である。見た目からしてハッキリと違うが、味も相当の差がある。まず、良い子の皆は並は頼まなくてよろしい。上と値段差以上の差がある。逆に特上は、値段相応の肉質で味的には養老の勝ちゃんあたりとタメを張るが、やはり養老相場と比べてしまうと同じ値段で同等以上の肉が倍以上食えてしまう事実を考えざるをえない。
したがって、この中で次回来た時に真っ先に何を頼むかと言えば、迷わず上である。この上ロースはちょっとしたものだ。下処理や、バランスの良い霜の降り具合も含めて言えば、篠崎のジャンボに比肩するといっても過言ではないかもしれん。他の肉も含め、今回ダントツで気に入ったのがこれであった。何せこれだけは後でカマゲンしたからね。
写真上の奥が上カルビ(手前は上ロースw)、写真下がハラミだ。カルビの方は少し脂が多い気もするが、数回噛むだけでとろけてなくなる感じは流石。飲み込んだ後に舌に残る旨味も上等。ハラミはどちらかというと部位的に隣接するサガリに近い味かな。良い意味でハラミとはまた違った美味さを堪能出来る。
レバ刺し。新鮮さといいい、切り方といい、甘みといい、これも美味かった。多分次に来てもまずこれから始めるだろう。
一応タン塩も頼んでみたが、これはまぁまぁ。あれほどのロースやカルビに比べてタンが冷凍なのは、やはり入手困難なご時世を反映しての事だろうか。下がもう一つのオススメのホルモン。これも特筆する程のものでは無いが、それは俺が普段尋常でないホルモンを食ってるからで、質という意味では中の上といったところか。ただしこのダレの味付けは、甘くも無く辛くも無く絶妙というより他無い。
他にキムチやライス(当然大)、飲み物を頼んで一人6000円くらいか。まぁ見ての通り食い過ぎであるw。しかしわざわざ足を運んで良かったと思える店であった。地方の焼肉屋では裏切られる事も少なく無いが、やはり持つべきものは信頼出来る舌を持つ知人である。旅の〆には相応しい食事となった。
思ったより早く食い終わったので、帰りのバスまでまだ相当時間がある。とりあえずお茶でもと思ったが、地方の国道沿いで、日曜日20時以降に普通にお茶の出来るところなどあるはずも無い。仕方ないので岐阜駅方面に戻ろうと川沿いを流していると、何やらスペーシーな巨大建造物が目に飛び込んできた。遠目にも異様にそそる外観である。こっちが地元である相方に聞いてみるも全く知らんという。これは行ってみるしかないでしょうということで、急遽その建造物に行ってみることにした。
それがこれ。名をツインアーチ138という。木曽三川公園のメイン施設らしく、展望台を兼ねたシンボルタワーである。この公園は三重、岐阜、愛知にまたがる日本一大きい国営公園らしい。もう岐阜には何回も来てるが、こんな施設全然知らんかったわ。ちなみにこのタワーの高さでもある138という数字は、愛知県一宮市にちなんでの事らしい....投資額億単位の駄洒落だ。
近くまで行って気づいた。俺は何より高所恐怖症なのだ。外観の異様さに惹かれたのもあるが、ぶっちゃけ時間を持て余したばっかりに何でこんな処に来てしまったのだろうと後悔しても後の祭り。俺が行こうと言ったのに今更登らないわけにもいかない。しかも喫茶コーナーは最上階の展望台にある。まぁ施設的には当然の配置だが、俺にはイジメ以外の何ものでもない。仕方ないので登ってみた。確かに景色はいいね。夜景が綺麗だ(当然写真は無い。撮れるか!)。まぁ結果的には上手い事時間も潰せたので良かった。旅の道程での思いがけない発見は、それがどんなものにせよ楽しいものである。
以上、長かった岐阜グルメツアーはおしまい。毎度の事だがとても一泊で経験出来る濃度ではない。これも、旅の計画においては右に出るものがいない、心強い相棒のおかげである。勿論俺も旅の計画に関しては一家言あるんだけどな。ハッキリいって俺以上に密度の高い計画を練れるのだ。
何にしろ、今回も素晴らしい出会いの数々(人、食い物、モノ問わず)に大満足の旅あった。今回出会った全てに感謝!
(完)